狭義のガレージキット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 23:20 UTC 版)
「ガレージキット」の記事における「狭義のガレージキット」の解説
日本におけるガレージキットは、趣味で作成した模型を自ら複製したものが原点であったため、個人や模型サークルなどの団体、きわめて小規模なメーカーによって、個人的に、または同じ趣味を有する人へ頒布・販売する目的で少量生産する模型キット、即ち同人誌の模型版とでも言うべきものを「狭義のガレージキット」とし、大規模なメーカーが生産・販売するものは生産手法を問わず含めない、とする考え方がある。 メーカー製のキットについては、生産手法に基づいて「レジンキャストキット」、「バキュームフォームキット」などと呼び分ける場合がある。一般向けの販売を目的としていない非商業的なものも、ガレージキットの範疇に含まれる。ただし、この分類では実質的に同じものでも生産者によって区別することになり、さらに近年では製作技法の進展と造形素材の入手し易さなどから個人においても生産数が増えてきており、企業さながらに工場に量産を依頼する個人も現れるなど、定義は曖昧なものとなっている。 また、日本の初期のガレージキットの殆どはキャラクターモデル系だったため、キャラクターモデル系の少数生産キットのみを「狭義のガレージキット」とする考えもある。特に欧米では、ガレージキットの名称で日本製のキャラクターモデル系キットが輸入される以前から、スケールモデル系の少数生産キットは作られていたため、こちらの定義の方が一般的である。 3Dプリンタが一般にも普及されていくにつれて、3DCADで設計して3Dプリンタで出力するラピッドプロトタイピングを導入する事例も増えつつある。
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