独自ロケットの打ち上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 15:01 UTC 版)
「イギリスの宇宙開発」の記事における「独自ロケットの打ち上げ」の解説
技術を徐々に高めたイギリスは幾つかのロケットと衛星を打ち上げた。アリエル計画では1962年から1979年にかけて6機の衛星を開発し、これらの衛星は全てNASAによって打ち上げられた。イギリスの核兵器運搬手段の開発は1950年代前半から始まり、核運搬用ミサイルの打ち上げがイギリスおよびオーストラリアのウーメラ試験場から行われた。極超音速テストロケットであるフォルスタッフは1969年から1979年にかけてウーメラから打ち上げられている。 さらに開発されたロケットはワイト島でテストされ、ウーメラ試験場でテストと打ち上げの両方が行われた。これらのロケットにはブラック・ナイトとブルーストリークなどが含まれており、ブラックナイトを基にした衛星打ち上げロケットのブラック・アローも生産された。これらのロケットは徐々に出力が増しており、ブラック・アローによってイギリス初の衛星独自打ち上げに成功した。打ち上げられた衛星はX-3プロスペロであり、この打ち上げによってイギリスはソ米仏日中に次いで世界で6番目の衛星打ち上げ国になった。また、これはイギリス製のロケットによってイギリスの人工衛星が打ち上げられた唯一の例になった。プロスペロとの通信は1996年に終了している。 液体水素ロケットエンジンの開発では燃焼室が4基ありヘリウムガスによる加圧供給式になる予定だった。
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