犯罪の種類と構成要件要素とは? わかりやすく解説

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犯罪の種類と構成要件要素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:40 UTC 版)

構成要件」の記事における「犯罪の種類と構成要件要素」の解説

上記のうち、実行行為構成要件故意または構成要件過失すべての犯罪について必要であるが、他の要素要否犯罪種類によって異なる。 故意犯では、主観的要素としては、構成要件故意が必要である。 過失犯では、主観的要素としては、構成要件過失が必要である。(すべての犯罪故意犯過失犯かのいずれかにあたる。) 結果犯では、客観的要素としては、実行行為加えて結果因果関係が必要である。殺人罪殺人既遂罪)(b:刑法199条)は、故意犯であり結果犯であり、客観的構成要件要素としては、実行行為(例:ナイフ持って人に襲いかかる)、結果発生(人の死亡)、因果関係行為結果の間の因果関係)が必要であり、主観的構成要件要素としては、構成要件故意殺人故意)が必要である。 過失致傷罪は、過失犯であり結果犯であり、客観的構成要件要素としては、実行行為(例:ナイフが人に刺さる)、結果発生(人が傷を負う)、因果関係行為結果の間の因果関係)が必要であり、主観的構成要件要素としては、構成要件過失(不注意注意義務違反)が必要である。 挙動犯では、客観的要素としては、結果因果関係不要である。例えば、住居侵入罪結果因果関係概念がなく、挙動犯である。ただし、侵入企てる実行行為開始されれば未遂罪成立し侵入という実行行為完了すれば既遂罪となる。 窃盗罪挙動犯であり、物色行為等で実行行為着手があり未遂罪となり、他人財物占有取得することで実行行為完了し既遂罪となる。 暴行罪は、故意犯であり挙動犯であり、客観的構成要件要素としては、実行行為暴行行為)が必要であり、主観的構成要件要素としては、構成要件故意暴行の故意)が必要である。 殺人未遂罪は、結果因果関係不要であり、挙動犯類するともいえる。殺人未遂罪は、客観的構成要件要素としては、実行行為(例:ナイフ持って人に襲いかかる)が必要であり、主観的構成要件要素としては、構成要件故意殺人故意)が必要である。(人が死ぬあるいは人が傷つくという結果発生不要身分犯では、客観的要素として身分が必要である。業務上過失致傷罪は、過失犯であり結果犯であり身分犯であり、客観的構成要件要素として身分業務性)が必要である。 目的犯では、主観的要素として目的が必要である。文書偽造罪は、故意犯であり挙動犯であり目的犯であり、主観的構成要件要素として構成要件故意のほか目的文書行使の目的)が必要である。

※この「犯罪の種類と構成要件要素」の解説は、「構成要件」の解説の一部です。
「犯罪の種類と構成要件要素」を含む「構成要件」の記事については、「構成要件」の概要を参照ください。

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