特許分類データベースを使って適切な分類を探す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/23 10:55 UTC 版)
「国際特許分類」の記事における「特許分類データベースを使って適切な分類を探す」の解説
独立行政法人工業所有権情報・研修館から提供されているパテントマップガイダンスのような特許分類データベースには、分類表の中に出現する語句を使って特許分類を検索する機能がある。そこで、検索語句として自分の発明に関係する語句を与えれば、自分の発明に付与すべき分類記号の候補がリストアップされる。 国際特許分類が分かると特許情報の全体把握が可能になる。全てのセクションとクラスが1ページにまとまり、サブクラス→グループへマウスだけで把握できる。その検索一覧でIPCの逆引きもおこなえるため、国際特許分類を把握するには便利なページがある。 例えば、「洗面器」に関する発明はどんな分類に入るかを調べるには、「洗面器」を検索語句として与え、国際特許分類を検索する。例えばパテントマップガイダンスで実行すると、17個の分類がリストアップされる。 このうち、 A47K 3/03は、他の浴槽, 流し, 洗面器または類似のものに取付けうる浴槽 A47K 4/00は、このサブクラスの中で他の単一のグループに分類されない浴槽, シャワー, 流し, 洗面器, 便器または小便器の組み合わせ A47K 10/08は、洗面器, 浴槽, またはそれらに類似のものに取付けた点に特徴のあるタオル掛け などは、洗面器そのものではなく、「洗面器に取り付けた何か」なので除外する。 また、 A47L17/02 たらい(皿流用テーブルA47B33/00;洗面器A47K1/04;廃水管と連結された洗面器E03C1/12) は、たらいの分類に付された注釈の文字列にヒットしていることがわかる。注釈によれば、洗面器の分類はA47K 1/04であることがわかる。 そして、 A47K1/04 洗面器(排水管と連結されたものE03C1/12);水差し;それらの保持装置 が洗面器の発明が分類されるべき分類である。なお注釈によれば、排水管と連結された洗面器、すなわち洗面台の洗面器、には、E03C 1/12の分類記号が付与されることがわかる。
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