特徴と回し方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 05:52 UTC 版)
軸のない胴だけの独楽が多い。叩く面が広く必要なので、縦長の逆円錐形か、それに近い、タケノコのような形である。丸太を適当な長さに切って、先端を尖らせればそれらしい姿になる。下の端に短いクギ様の軸を持つものもある。凝ったものでは、上面に彫り込まれた模様があったり、側面に溝が掘られているものもある。鞭で叩いて回すため、あまり大きいものはなく、大半のものはせいぜい一握り程度の大きさである。ヨーロッパでは、数人が共同で叩いて回す、かなり大きいものもある。 付属品として鞭が必要。棒の先に紐や布など、柔らかくしなるものを取り付けた物である。 回す時は、まずしかるべき場所に独楽を寝かせて置く。それから、これを鞭で叩く。胴体の側面を、回転するように叩くのがこつである。うまく行けば、独楽は叩かれた方向へ飛んで行き、そこで立ち上がって回り始める。そのままでは次第に回転が落ちるから、再びそれを横から叩く。叩かれるとまた飛んで行って回る。これを繰り返すものである。 寝かせるのではなく、石などにもたせ掛けてから叩く方法もある。また、最初だけは独楽の胴体に紐を巻き、その状態で床や地面に置き、紐をひいて回転させるものもある。その後は横から叩いて勢いをつける点は同じである。 遊びとしては、叩かれて飛びながら回り続けさせるところに楽しみがある。互いにぶつけ合ったりする遊びもある。その辺りは投げゴマと同じであるが、回している際中に鞭で叩くので、その位置を調整しやすく、ぶつけ合うのも比較的やさしい。しかし、それ以上複雑な遊びに発展させづらい面がある。投げゴマに見られるさまざまな技もないようである。
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