無線航法装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 20:56 UTC 版)
ADF(自動方向探知機、Automatic Direction Finder) ADFは、ループアンテナと垂直ポールアンテナを組み合わせてアンテナ感度を360度全周の内の特定方向にだけ大きくしたアンテナ部を用いる。受信電波の強度が最大となる方向が地上無線局の方向となる。 VOR(超短波全方位式無線標識、VHF Omni-direction Range) 詳細は「超短波全方向式無線標識」を参照 DME(距離測定装置、Distance Measuring Equipment) 詳細は「距離測定装置」を参照 TACAN 詳細は「戦術航法装置」を参照 ILS(計器着陸装置、Instrument Landing System) 詳細は「計器着陸装置」を参照 MLS(マイクロ波着陸装置、Microwave Landing System) 詳細は「マイクロ波着陸装置」を参照 MLSはマイクロ波帯を使用した着陸侵入誘導装置である。同種の着陸侵入誘導装置としてはすでに普及しているVHF帯を使用したILSがあるが、ILSでは地形の影響を受けて精度が保てないことやVHF放送電波の干渉を受けること、侵入路が1本しか持てないことなどによって、より精度の高い新たな着陸支援システムが求められ、今後はILSからMLSへと移行される空港施設の1つとして国際標準化された。ILSでも大きな問題はなく世界中の空港で使用されており、MLS施設の経済的負担やMLSへの移行において両施設を維持する必要もあり、あまり導入は進んでいない。 GPS 詳細は「グローバル・ポジショニング・システム」を参照 GPSでは現在位置と時刻情報を得ることができ、IRSの位置情報の補正とFMSの時刻情報の補正に使用される。
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