無思慮な動画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 23:21 UTC 版)
YouTuberは、YouTubeでの再生回数、チャンネル登録者数に伴った広告収入を得ている関係で、再生回数を稼ぐために無思慮な動画や過激な内容の動画を投稿したり、チャンネル登録者の斡旋や再生回数の水増しを行う業者に依頼をする者、動画の内容とは無関係なタグを使用する者もおり、社会問題にもなっている。 これらの過激な動画や不謹慎な動画に対し、YouTubeが提携を解除した例がある。2018年1月にローガン・ポールが、日本の山梨県の青木ヶ原樹海で自殺したとみられる遺体を発見し、ショックを受けつつも冗談を口にする等した様子を自身のYouTubeチャンネルで公開した。この行為に世界中から批判を受けたのみならず、YouTubeは「グーグル・プリファード」(YouTubeの人気チャンネルへ広告を出稿できるセールス枠)の対象であったポールのチャンネルをこれから除外した。のちにポールは謝罪動画を公開している。 日本においても2020年(令和2年)2月4日、はじめしゃちょーが全日空機雫石衝突事故の犠牲者を追悼する「慰霊の森」(現:森のしずく公園、岩手県雫石町)を「心霊スポット」として紹介する動画を投稿。「亡くなった人に失礼」などと視聴者からの批判が相次ぎ、動画を非公開化・謝罪する事態となっている。 2020年9月に逮捕された俳優が保釈された際、俳優にペットボトルを渡そうとして警察官に連行されたYouTuberのように、アクセス数を伸ばそうと看過できない行為を行う「迷惑系YouTuber」の存在も指摘されている。例としては、「凸」と称して登録者の多い有名YouTuberの自宅を特定し、アポなしでの撮影や強引なコラボ依頼を行う動画を投稿したり、スーパーの商品を精算前に食べ、後に窃盗容疑で逮捕されるといったケースが挙げられる。 社会的関心の高い事件・事故・訃報があった際など、衆目の集まりに便乗する形で当事者の感情を逆なでしたり、関係者を装ったりして注目を集める「不謹慎YouTuber」が問題になっている。亡くなった人物を侮辱するようなタイトルの動画は 「逆張り系」「不謹慎系」と呼ばれ、専門に扱う投稿者が少なくない。
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