たんこう‐ぶし〔タンカウ‐〕【炭坑節】
炭坑節(たんこうぶし)
炭坑節はいくつかあるが、有名なのは北九州地域で生まれたもの。
近代の新作盆踊り曲の代表的なもので、東京音頭と並んで現代の盆踊りではもっとも踊られる機会が多い。
原曲は、明治・大正の全国的流行曲「ラッパ節」で、筑豊の炭坑に持ち込まれて「選炭節」となり、盆踊り歌となって三池にも伝えられた。戦後政府の復興政策の一環として始まったNHKラジオ番組「炭坑へ送る夕」で、「北九州炭坑節」が全国にオンエアされ、たちまち日本中に広まった。
これに対抗し、北海道夕張炭田を中心とする炭坑の盆踊り歌「北海炭坑節」も登場。有名な「北海音頭」の原型となった。また福島県いわき市では「常磐炭坑節」が生まれるなど、戦後2~3年は炭坑節ブームの感がある。
「炭坑節」は、産業と盆踊り歌の関係を考える上で、興味深い対象である。
炭坑節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 22:04 UTC 版)
炭坑節(たんこうぶし)は、福岡県に伝わる民謡である。現在の田川市が発祥といわれる[1]。
注釈
- ^ 最後の一節が奈良丸の浪花節の節調をそのまま採り入れている。
出典
- ^ “炭坑節が生まれた風景〜Bluesと似たルーツを持つ日本の仕事唄”. TAP the POP. 2023年1月8日閲覧。
- ^ 炭坑節発祥の地 福岡県田川市、教育部(教育委員会)文化生涯学習課
- ^ 日本のうた 1998, p. 221.
- ^ 日本春歌考 1982, p. 64.
- ^ 出典:東京のうた.84 奈良丸くずし 朝日新聞 1968年(昭和43年)5月1日
- ^ 日本春歌考 1982, pp. 65–68.
- ^ a b 駅〜素敵ステーション 第23回 JR日田彦山線田川後藤寺駅(福岡県田川市)進化する炭坑節、日刊スポーツ九州(西部日刊スポーツ新聞社)、2002年2月28日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ 夕方のチャイムを炭坑節に 田川商議所青年部、市に要望。 - asahi.com
- 1 炭坑節とは
- 2 炭坑節の概要
- 3 関連作品
- 4 「炭坑節」が登場する作品
固有名詞の分類
- 炭坑節/のページへのリンク