灰チタン石とは? わかりやすく解説

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かい‐チタンせき〔クワイ‐〕【灰チタン石】


灰チタン石(Perovskite)

灰チタン石
Afrikanda massif,Kola Peninsula,Russia
CaTiO3 画像の幅約1.6cm

画像中央の黒い結晶が灰チタン石です。
ニオブ(Nb)を含む灰チタン石の亜種で、ニオブ灰チタン石、または
チタン石(Dysanalyte)とも呼ばれる標本です。

灰チタン石(Perovskite)

灰チタン石
San Benito County,California,USA
CaTiO3 画像の幅約8mm

ベニト石有名なSan Benito County産の灰チタン石です。
キラキラ光輝の強い8面体結晶をしています。

灰チタン石(Perovskite)

灰チタン石
Zelentsovkaya,Central Urals,Russia
CaTiO3 画像の幅約1.2cm

黒色をした立方体結晶が灰チタン石です。
名前が示すようにカルシウム(Ca)とチタン(Ti)の鉱物です。

灰チタン石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 22:34 UTC 版)

灰チタン石
分類 酸化鉱物
シュツルンツ分類 4.CC.30
Dana Classification 4.3.3.1
化学式 CaTiO3
結晶系 直方晶(斜方晶)系
へき開 なし
モース硬度 5.5
光沢 金剛光沢
褐色
条痕 灰黒色
比重 4.0
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学

灰チタン石(かいチタンせき)は、酸化鉱物の一種。ロシアの鉱物学者レフ・ペロフスキーによって発見された。化学組成は CaTiO3チタン酸カルシウム)、結晶系直方晶(斜方晶)系ペロブスカイトグループの鉱物。ペロブスカイトPerovskite)やペロブスキー石[4][5]とも称される。

産出地

下部マントルにおいてMgSiO3がペロブスカイト構造をとっていることが知られている。その相に対応する鉱物名はブリッジマナイトである。ペロブスカイト自体が下部マントルかんらん岩を構成するわけではない。

地殻でも見られ、日本では岡山県高梁市(旧備中町)のスカルン中に産する[6]

性質・特徴

立方体八面体の自形結晶。

サイド・ストーリー

ペロブスカイトという名前は、ロシア鉱物学者レフ・ペロフスキーにちなむ。

ペロブスカイトグループ

脚注

  1. ^ 国立天文台編 編「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』丸善、2007年、639頁。ISBN 978-4-621-07902-7 
  2. ^ Perovskite (英語), MinDat.org, 2012年4月11日閲覧 (英語)
  3. ^ Perovskite (英語), WebMineral.com, 2012年4月11日閲覧 (英語)
  4. ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、324頁。 ISBN 4-8181-8401-2 
  5. ^ 日本地質学会編『地質学用語集 - 和英・英和』共立出版、2004年、367頁。 ISBN 4-320-04643-9 
  6. ^ 草地功逸見千代子逸見吉之助「岡山県備中町布賀産ペロブスカイト」(PDF)『鉱物学雜誌』第11巻第4号、日本鉱物学会、1973年、219-226頁、doi:10.2465/gkk1952.11.219ISSN 0454-1146 

参考文献

関連項目

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