潜水艦との戦闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 18:15 UTC 版)
カーフィヨルドに対する攻撃が行われている頃、ノルウェー海のドイツ潜水艦部隊の司令官はTrutzグループに対してヤンマイエン島の南東に移動しスカパ・フローへ帰投するイギリス艦隊を攻撃するよう命じた。これはイギリスの海軍本部も予想しており、空軍の第18航空団の哨戒機が本国艦隊の帰路の掃討を指示された。 イギリスの哨戒機はTrutzグループによる本国艦隊への攻撃を阻止した。7月17日21時48分、第86飛行隊のB-24リベレーターが「U361」を発見し撃沈した。「U361」乗員は一人も救助されなかった。8分後、第210飛行隊のPBYカタリナは浮上中の「U347」を発見。「U347」の対空砲によりカタリナは損傷して航法士が死亡しパイロットや他の乗員3名が負傷するも攻撃を続行し、爆雷で「U347」を沈めた。同日夜、2隻の潜水艦の喪失により開いた哨戒線の隙間を本国艦隊は通過した。 ドイツ潜水艦に対する攻撃はその後6日間続いた。7月18日朝、ドイツの偵察機が本国艦隊を発見。ドイツ軍はこれが新たな攻撃を行うため北東へ向かっているものと判断してTrutzグループに北上を命じ、また4隻の潜水艦をナルヴィクから出撃させてアルタフィヨルドやヴェストフィヨルドへの接近路に配置した。夕方、ナルヴィクから出撃した潜水艦の一隻、「U968」は2度リベレーターから攻撃された。最初のリベレーターは撃墜したが、次の攻撃で損傷し港に戻った。「U716」も7月18日19時15分にリベレーターの攻撃で大破し、ハンメルフェストに戻った。同日23時ごろ、「U716」がショート サンダーランド飛行艇の攻撃で大破したが、沈没は免れた。7月20日も3隻の潜水艦が攻撃を受けたが損傷したのは一隻であった。これらの戦闘後、ノルウェー地域のドイツの潜水艦豚の指揮官は航空攻撃よる被害が大きいためTrutzグループを解散させた。生き残りの潜水艦は4隻を除いて帰投し、残りはイギリスの空母搭載機の攻撃範囲外となる北へ向かうよう命じられた。元Trutzグループの潜水艦に対する最後の攻撃は7月23日に第330飛行隊のサンダーランド飛行艇によって行われ、ヴェストフィヨルド付近で「U992」が損傷した。
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