準惑星の大きさと質量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:06 UTC 版)
IAU が採択した決議 5A では、準惑星の大きさと質量については、下限と上限が以下のように定められている。 上限については定義されない。仮に水星より質量の大きな天体が見つかっても、「その軌道周辺で他の天体を排除していない」なら、惑星には分類されず、準惑星と分類されることになる。 下限に関しては、「自重によって静水圧平衡形状(ほぼ球状)になっている」と定義される。具体的な数値は該当天体の天体物理学的性質によって変わる。IAU 決議案として当初提示されていた委員会原案の補足文章では、半径や質量を数値的に明示するという形で定義するつもりはないとの意志が明確に提示されていた。国際天文連合決議 5B に相当する委員会原案では、正規の物理学的定義が理解できない人のために「この定義によれば、通常の岩石でできている天体ならば、5×1020kg の質量、あるいは 800km 以上の直径をもつ天体がこれに該当するであろう」というガイドラインがされていたが、これ自体は定義ではない。 また、具体的な天体がどの分類に属するかについての具体的な判断については、その都度、IAU が適宜判断する旨の注記がそえられている。
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