港南台シネサロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/18 10:01 UTC 版)
| 港南台シネサロン Konandai Cinesalon |
|
|---|---|
| 情報 | |
| 開館 | 1987年9月15日 |
| 開館公演 | 『ローマの休日』 『二十四の瞳』[1] |
| 収容人員 | (2スクリーン)206人 |
| 客席数 | スクリーン1:103席 スクリーン2:103席 |
| 設備 | ドルビーデジタル5.1ch、DLP |
| 用途 | 映画上映 |
| 運営 | 株式会社相鉄ビルマネジメント |
| 所在地 | 〒234-0054 神奈川県横浜市港南区港南台三丁目1番3号 港南台214ビル3階 |
| 位置 | 北緯35度22分29.5秒 東経139度34分42.6秒 / 北緯35.374861度 東経139.578500度座標: 北緯35度22分29.5秒 東経139度34分42.6秒 / 北緯35.374861度 東経139.578500度 |
| 外部リンク | 港南台シネサロン |
港南台シネサロン(こうなんだいシネサロン)は、神奈川県横浜市港南区港南台三丁目の港南台214ビルにある映画館。
1987年(昭和62年)に港南台バーズに開館し、1995年(平成7年)頃に隣接する港南台214ビルに移転した。開館当初はビデオシアターだったが、2005年(平成17年)には映写機を用いたフィルム上映館となり、さらに2013年(平成25年)にはデジタル上映館となっている。
歴史
ビデオシアターとしての開館
1976年(昭和51年)4月14日には港南台駅前に港南台バーズが第一期開業し[2]、1983年(昭和58年)10月1日には横浜髙島屋港南台店が開店して第二期開業した[3]。1987年(昭和62年)9月15日、港南台バーズに港南台シネサロンが開館した[1]。オープニング作品は1953年(昭和28年)公開の『ローマの休日』と1954年(昭和29年)公開の『二十四の瞳』である。
1988年(昭和63年)の映画館名簿によると、経営者は港南台バーズの開発を手掛けた日本市街地開発であり、同年の港南区唯一の映画館だった[4]。港南台バーズが開業した際、住民からの要望が最も多かった施設が映画館だったことから[1]、日本市街地開発としては地域貢献を意図した側面もあった[5]。当初は82席の2スクリーンを有しており、片方は女性を主な客層とする名画、もう片方は主婦や子どもを主な客層とする邦画を上映していた[6]。前後の間隔が広い座席配置であり、基本料金は大人1200円から1300円、封切作品は1500円だった[7]。
映写機や35ミリフィルムを用いる一般的なフィルム上映ではなく、ビデオプロジェクターを用いるビデオシアターを採用したため、パート職員2名だけで映画館の維持管理を行うことができた[5]。なお、首都圏のビデオシアターとしては、1986年(昭和61年)に東京都多摩市の京王聖蹟桜ヶ丘SCにせいせきシネマックスが開館している[5]。
港南台214ビルへの移転
1990年(平成2年)に上映した『ニュー・シネマ・パラダイス』は大ヒットを記録し、港南台シネサロンが映画館として認知される契機となった[1]。1995年(平成7年)頃には港南台バーズから隣接する港南台214ビル3階に移転したが、2スクリーンのビデオシアターである点は変更されていない。ビデオシアターということで上映できる作品には制約があったが、1996年(平成8年)には東宝作品のビデオ上映が可能となった[1]。2001年(平成13年)に上映した『千と千尋の神隠し』は本館における動員数の最高記録を樹立した[1]。
フィルム映画館化
2005年(平成17年)にはソニー・シネマチック株式会社がビデオシアター事業からの撤退を表明したことから、10月1日にはビデオシアターから映写機を用いた35mmフィルム上映に移行した[1]。なお、全国のビデオシアターにはこれを契機として閉館した映画館が多い。2010年(平成22年)4月16日、同じ港南区の上大岡に9スクリーンのシネコンであるTOHOシネマズ上大岡が開館した[8]。
デジタル上映への移行後
2010年(平成22年)頃には映画館業界にデジタルシネマ化の波が押し寄せ、2013年(平成25年)2月23日にはフィルム上映からデジタル上映に移行した[1]。
施設
| スクリーン[9] | ||
|---|---|---|
| スクリーン1 | 103席 | DS/DD/DSR |
| スクリーン2 | 103席 | DS/DD/DSR |
-
ロビー
交通アクセス
脚注
- ^ a b c d e f g h “港南台シネサロン”. 港町キネマ通り. 2025年10月10日閲覧。
- ^ 『相鉄グループ100年史』相鉄ホールディングス、2018年、121頁。
- ^ “港南台バーズについて”. 港南台バーズ. 2025年10月10日閲覧。
- ^ 日本映画製作者連盟配給部会『映画年鑑 1988年版別冊 映画館名簿』時事映画通信社、1987年。
- ^ a b c 『機械工業経済研究報告書 H1-9』機械振興協会経済研究所、1990年、18-19頁。
- ^ 「ビデオシアター」『商工ジャーナル』、商工中金経済研究所、1990年5月、81-85頁。
- ^ 「豪華でゆったり映画館」『日本経済新聞』1988年7月30日。
- ^ “老舗映画館から受け継いだあるものとは?映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集!”. MOVIE WALKER PRESS (2025年5月22日). 2025年10月10日閲覧。
- ^ “港南台シネサロン”. 映画.com. 2025年10月10日閲覧。
- ^ “アクセス”. 港南台シネサロン. 2025年10月10日閲覧。
外部リンク
- 港南台シネサロンのページへのリンク