渦電流損
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 04:29 UTC 版)
電動機や発電機、変圧器などの鉄芯において渦電流が発生した場合、鉄芯の電気抵抗によりエネルギーの損失が生ずる(この損失分のエネルギーは、ジュール熱による発熱とその外部への移動(放熱)という形で散逸する)。これを渦電流損と呼んでいる。これを低減するため、鉄芯には表面を絶縁処理した薄いケイ素鋼板などを重ね合わせたものが用いるなどの対策が一般的である。テープレコーダーの磁気ヘッドも同様に、フェライトではなく金属を用いる場合は積層型を用いて高域特性の劣化を防いでいる。一般に銅が使われる導線の主に電気抵抗による損失を指す「銅損」に対し、鉄芯に由来することから「鉄損」と言われるものの一部である。
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渦電流損
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/16 09:12 UTC 版)
渦電流損(うずでんりゅうそん)は、鉄心の中に生じる渦電流によって生じる。高周波になるほど渦電流損の比率が大きくなる。 P e = k e ( t f B m ) 2 ρ {\displaystyle P_{e}=k_{e}{\frac {(tfB_{m})^{2}}{\rho }}} Pe: 渦電流損 t: 鉄板の厚さ f: 周波数 Bm: 最大磁束密度 ρ: 磁性体の抵抗率 ke: 比例定数 2.の関係を上式に代入して P e = k e ′ ( t E ) 2 ρ {\displaystyle P_{e}=k_{e}'{\frac {(tE)^{2}}{\rho }}} 渦電流を流れにくくするために、透磁率が高いが、導電率の低い材料を使ったり、また渦電流の大きさは板厚の2乗に比例することから、両面に絶縁加工を施した薄い材料を重ねて使うなどの対策がとられる。
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