海外派遣仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 10:17 UTC 版)
側面防弾ガラスが強化された車両 海外派遣仕様 イラク人道復興支援活動部隊で使用された車両には以下の改造が行われており、警備やパトロールの際の隊員の安全性が向上している。 上面ハッチ全周をカバー可能な装甲板の追加。 機関銃手をワイヤートラップから保護するためのワイヤーカッターの追加。 防弾ガラスを7.62mm小銃弾(普通弾)に抗たん可能なものに変更(側面と後方の防弾ガラスは厚さが増し、ボルト止めされているが、フロントガラスは外観の変化が無いため改造されているのかは不明) 予備タイヤや燃料缶用のラックの追加。 ラジエーターなどを砂塵から防護するための改修。 これらの改修作業は、設計から取り付けまで3ヶ月程度で行われた。 派遣部隊が戦闘や治安維持を目的としない人道復興支援活動部隊であることを強調し、武装勢力の攻撃対象とされるのを避けるため車体の随所に日章旗が描かれ、英語とアラビア語で「Japan」「اليابان」と表記された。塗装も他国軍のような砂漠迷彩ではなく、オリーブドラブ一色に塗り替えられていた。 現在、この改造(国籍表示などを除く)が施された車両は国際活動教育隊に配備されているが、防弾ガラスや予備タイヤ用ラックなど一部の改造が施された車両は全国に配備されている。 2010年から行われている自衛隊ハイチPKO派遣においてもこの改造車が使用されているが、この任務で使用されている車両には国際連合を意味するUNの文字が車体に貼り付けられている。 海賊対処のためジブチに派遣されている部隊に配備されている車両は、上面ハッチ周囲の装甲板に屋根を追加するなどの現地改造が施されている。 イラク派遣時の様子 イラク派遣時の様子 南スーダンPKOに派遣されていたPKO仕様車両
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