海外公開版との相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 00:06 UTC 版)
「モスラ対ゴジラ」の記事における「海外公開版との相違」の解説
1964年5月、ヘンリー・G・サパースタインが本作のアメリカ合衆国における配給権を取得し、アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズが配給を担当した。 当初の海外版ではタイトルが『GODZILLA VS. THE THING』 となっていた。「THE THING」は直訳すると「謎の物体」であり、モスラの卵のことを指している。予告編ではモスラの存在が秘匿されていた。 セリフはすべて英語に吹き替えられており、田崎潤と藤木悠の「卵も逃げたのか?」「いえ、卵には足がありませんから」というやり取りは、図らずも「エッグ(卵)」と「レッグ(脚)」をかけた洒落になっている。モスラの卵の売却価格は「94万38円」と改変されている。 米軍司令部のシーンでは、オスマン・ユセフやハロルド・コンウェイらが出演している。 名古屋に現れたゴジラが名古屋城を破壊して海へ向かうカットの後、国連派遣の新鋭艦隊が出動し、浜辺を歩くゴジラにミサイル攻撃を行なうシーンがある。海外版の完成フィルムでは、このミサイルが国連大使のセリフで「高性能誘導弾フロンティアミサイル」と説明されている。また、ミサイル艦隊の後尾で風にはためくアメリカの星条旗がアップになるカットがある。ロケーションは静岡県浜松の中田島砂丘で、擬似夜景処理を施してオープン撮影で行われた。国内版予告には、この浜辺を歩くゴジラの映像がある。当初、このシーンは海外向けの追加シーンとされていたが、実際には決定台本にも存在しており、ロリシカ国の新兵器「誘導弾フロンティア」と紹介されている。 1990年代半ばにはこの海外版と日本版をセットにしたLDが発売され、2008年1月には5枚組DVD-BOX「ゴジラDVDコレクション I」の特典ディスクとしてDVD化された。
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