海外から来たE-wasteであるとする主張・根拠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 06:42 UTC 版)
「アグボグブロシー」の記事における「海外から来たE-wasteであるとする主張・根拠」の解説
Yepoka Yeeboが著したThe Atlanticの記事「Inside a Massive Electronics Graveyard」では、アグボグブロシーは「何千トンもの世界中から集められてきた電子機器のゴミが死ぬところ(=墓場)」であると記しており、世界中で投棄されているE-wasteのうち、最大で80%がアグボグブロシーを始めとしたゴミの不法投棄現場に捨てられている可能性があることを示唆しながら、同時に国際刑事警察機構が発表した「ヨーロッパから発展途上国に向けて検査される輸送コンテナの3つに1つは違法なE-wasteが詰め込まれている」という話や、何百トンもの電子機器のゴミが忽然として消えているなどを出すことで、先進国から輸出されるE-wasteがアグボグブロシーのような電子機器廃棄物処理場で処理されているとする主張を展開している。 写真家のピーテル・ヒューゴによればヨーロッパの電子廃棄物の約80%はコストのアウトソーシングのために海外に輸出されているといい、Samantha L. Stewartの著したNEWSWEEKの記事では、先進国で廃棄処理の代替手段の必要性が高まった結果、国内の規制を回避する方法として、デジタルデバイドの解決策として認められた行為の一つである「寄付」という名目で発展途上国に電子機器を輸出するという手段を使って廃棄されるべき電子機器が輸出されるようになったと分析している。 2011年にはEnvironment Waste Controls社などから出たゴミが、イギリスのリサイクル業者などの第三者の手に渡った後にガーナに輸出されていることが環境調査エージェンシー(EIA)によって指摘された。 また、BBCのパノラマ番組『Track My Trash』では、イギリスで不法に投棄された電子ゴミが西アフリカに輸出されていたという証拠が指摘されている。 『ザ!世界仰天ニュース』では、番組内で海外からガーナに送られてくる中古品の貨物の中でゴミとなるものは89%にも及ぶという調査を引用している。 産経新聞に掲載されたデータによれば、ガーナに輸入されているE-wasteの約85%がEU加盟国からのものであるとしている。 2002年にBANが発表した調査では、アメリカ国内でリサイクルのために収集された電子ゴミのうち、50%から80%ほどが輸出されているとしており、コラムニストのRichmond Darkoが著した記事「Electronic Waste Dumping on Ghana Still Continues」によれば、アメリカの中古電子機器のうち、75%ほどは再利用が不可能なもので、最終的にガーナの地でその生涯を終える(=再利用不可の電子ゴミがガーナに輸出されている)とされている。
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