流通名等の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 05:48 UTC 版)
「マジェランアイナメ」の記事における「流通名等の問題」の解説
日本では「メロ」という流通名(市場名)で、食用白身魚として広く利用されている。2003年以前には「銀ムツ」という名前で流通することが多かった。しかし、ムツやアカムツなどとは分類が異なる魚で、「消費者に混乱をもたらしている」との判断から、2003年にJAS法が改訂され、「銀ムツ」という名前での販売が禁止された(ただし「銀ムツ(メロ)」などの表記は可)。しかし、現在[いつ?]でもマジェランアイナメを「ムツ」と称して出す料理店などは多いといわれる。また、1990年頃には、みりん漬などに加工した切り身を「クエ」と詐称し、市場や量販店へ卸していた水産加工業者もあった。 「メロ」という名称で流通している魚の多くはマジェランアイナメであるが、一部マジェランアイナメの近縁種であるライギョダマシ(en、学名:Dissostichus mawsoni、英語名:Antarctic Toothfish)も含まれている。 「メロ」という言葉はスペイン語で、ハタ類の総称を指す。昔、チリ沿岸の漁業において、当該種はハタ類の一種としてみなされていたようで、チリの北部では当該種のことをメロと呼んでいた(ちなみに、南部ではSeabassと呼ぶ)。20-25年ほど前に当該種が日本に流通した際に、日本ではその呼称をメロとしたようだ。一方、アメリカではSeabassという呼称が採用されたようで、現在でもChilean Seabassと呼ばれている。
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