派閥(はばつ)
政策研究会と称した会合を定期的に開き、派閥に所属する国会議員の間で政策などを議論するほか、特に人脈の形成を図ることを目的とする。派閥の会長ともなると、自民党総裁に最も近く、実質的に内閣総理大臣(首相)の座を狙える立場となる。
各派閥は、党内での一定の発言力を得るため、議員を囲みこむ多数は工作に力を注ぐ。選挙が行われる場合には、派閥から各議員に選挙資金を配ることが慣例となっている。また、内閣を組織するとき、派閥の人数比に応じて大臣のポストを割り振る「派閥均衡人事」も慣行の一つである。
自民党では、党の運営や政策の決定に、派閥の存在が大きく影響している。このため、自民党は派閥連合政党であると言われている。
小選挙区比例代表並立制の導入をきっかけにして、1994年に派閥は解消され、派閥事務所はすべて閉鎖した。しかし、1996年1月、橋本内閣の成立と前後して、再び派閥の活動が盛んになった。
今のところ、橋本龍太郎を会長とする平成研究会(橋本派)、森喜朗の率いる清和政策研究会(森派)、加藤紘一の率いる宏池会(加藤派)などがある。
なお、民主党にも、友愛クラブ、民政協会、民主プラス21など旧政党ごとにまとまった国会議員のグループが存在している。
(2000.07.15更新)
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