洞海地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:28 UTC 版)
日本初の近代製鉄所である新日本製鐵(現・日本製鉄)八幡製鐵所の操業により、工業港として洞海湾一帯に発展した地区である。地区内の多くの埠頭が工業港として使用されている。 また、若松港は筑豊炭田の石炭積出港として整備され、1913年(大正2年)には全国の石炭産出量2130万tのうち筑豊炭田は1150万tで、その80%が若松港から積み出されており、日本一の石炭積出港であった。しかし、エネルギー革命により、筑豊炭田の閉山が相次ぎ、1982年(昭和57年)鉄道貨物取扱いは廃止され、貯炭場および若松機関区跡地は「久岐の浜シーサイド」としてマンションが建設された。 なお、同地区に立地する日本製鉄八幡製鐵所、日鉄ケミカル&マテリアル九州製造所、三菱ケミカル黒崎事業所等の大規模な工場はそれぞれの敷地内に専用埠頭を備えている。 2012年9月15日、若松区と戸畑区の間に若戸トンネル(車両通行を目的としたものでは九州初の沈埋トンネルによる海底トンネル)が開通した。 2019年に若松埠頭付近の「若松港築港関連施設群」は石炭積出基地としての歴史により、土木学会選奨土木遺産に選ばれる。 同地区にある(公共)埠頭戸畑(川代)埠頭 - 突堤中央部が若戸トンネルの入口になっている。 堺川埠頭 黒崎埠頭 堀川埠頭 北湊埠頭 二島埠頭 若松埠頭 - かつては石炭が扱われていたが、現在は船舶を係留する埠頭になっている。 旅客定期航路戸畑渡場 - 若松渡場(北九州市営若戸渡船) 同地区にある港湾関連の出先機関門司税関戸畑支署 門司税関若松出張所 若松海上保安部 国土交通省九州運輸局福岡運輸支局若松海事事務所
※この「洞海地区」の解説は、「北九州港」の解説の一部です。
「洞海地区」を含む「北九州港」の記事については、「北九州港」の概要を参照ください。
- 洞海地区のページへのリンク