法学提要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 05:33 UTC 版)
『法学提要』(ほうがくていよう、Institutiones)は、法学を志す初学者のために、ユスティニアヌス帝が編集せしめた書物。533年11月21日公布、12月30日施行。法学校での教科書としての内容を持つ。その内容は、ガイウス(Gaius)の法学提要とほぼ同一であるとされるが、修正・加筆により一部異なる部分がある。これにちなむのがインスティトゥティオネス方式。フランス民法、オーストリア民法に取り入れられている。
※この「法学提要」の解説は、「ローマ法大全」の解説の一部です。
「法学提要」を含む「ローマ法大全」の記事については、「ローマ法大全」の概要を参照ください。
法学提要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/28 16:18 UTC 版)
「ガイウス (法学者)」の記事における「法学提要」の解説
『法学提要』において、ガイウスは私法全体を「人・物・訴訟」の3つの体系に分類し、法の背景にある論理的根拠などに関する記述を最低限に切り詰めた。 ローマ帝国が衰退期に入ると、中央政府の統制が弱まって地方慣習の影響力が強くなったうえ、ローマ法の体系自体も年月を経るにつれて複雑さを増し、その全貌を正確に把握することは至難となった。そこで5世紀初頭ごろから、法体系を簡略化した『法学提要』が多用されるようになった。5世紀半ばには、西ローマ帝国で『法学提要』をさらに簡略化した『ガイウスの抄録書』が利用された。
※この「法学提要」の解説は、「ガイウス (法学者)」の解説の一部です。
「法学提要」を含む「ガイウス (法学者)」の記事については、「ガイウス (法学者)」の概要を参照ください。
- 法学提要のページへのリンク