河口付近の河川整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 14:06 UTC 版)
菱田川は市街地においても目立った水害を引き起こすことは少なく、従来の河川整備は河口部を応急的に開削することで、台風等に伴う砂の堆積による河口閉塞を防止するに留まっていた。しかし1997年(平成9年)の平成9年台風第19号襲来時は有明町域で集中的に降雨量が増加し、更に菱田川の水位急上昇と志布志湾の満潮時間が重なったことが原因となり、堤防が相対的に低かった下流部左岸の押切地区において床上浸水8戸・床下浸水15戸の水害が発生した。濁流がシラス対策の排水路を逆流し、避難が出来ず孤立した住民もいた。 下流部右岸の大崎町菱田地区においても、台風襲来時の漂砂により高尾川の排水樋門が埋没し機能障害を生じた。このため河口付近における河川堤防の整備(水田客土の嵩上げ)や河口開削による閉塞対策が必要とされた。このうち排水樋門については、2000年(平成12年)6月24日豪雨により流出したことから県営海岸災害復旧事業により改修が行われ、排水機能が4.3倍に強化され2001年(平成13年)4月末に竣工した。
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