決勝戦までの道程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:05 UTC 版)
「UEFAチャンピオンズリーグ 2009-10 決勝」の記事における「決勝戦までの道程」の解説
5年連続で決勝に進出していたイングランド勢がベスト8で全滅という波乱が起こった今大会、決勝戦は前年度までとは異なる対戦カードとなった。 ルイ・ファン・ハール監督に率いられたバイエルン・ミュンヘンの前評判は決して高く無く、一時はグループリーグ敗退の危機に追い込まれていたものの、最終節でユヴェントスを下してなんとか2位で決勝トーナメントへ。決勝トーナメントではACFフィオレンティーナとマンチェスター・ユナイテッドFCをアリエン・ロッベンの決勝ゴールなどで下し、準決勝ではフランスのオリンピック・リヨンをトータルスコア4-0で撃破。優勝した2001年以来の9年ぶりの決勝進出を決めた。しかしロッベンと共にチームを決勝まで導いてきたエースのフランク・リベリーが、準決勝の第2戦で警告(イエローカード)を受けたため、累積警告により決勝戦は出場停止となった。 一方のインテルはジョゼ・モウリーニョを監督として招聘してから2年目のシーズンであり、シーズン前にディエゴ・ミリートやサミュエル・エトー、ヴェスレイ・スナイデルを獲得するなどして大型補強を敢行。だがこちらもグループリーグでは苦戦。3節まで勝ち星は無く、4節のディナモ・キエフ戦での逆転勝利が今大会の初勝利となった。結局最終節でなんとか勝ち上がった。決勝トーナメントでは1回戦でモウリーニョ監督の古巣チェルシーFCを相手にホーム・アウェイ共に勝利し、準々決勝でもCSKAモスクワを下して準決勝へ。準決勝ではグループリーグでも同居した前年度王者FCバルセロナとの対戦になった。第1戦のホームで3-1と勝利し、第2戦のアウェイでは相手の猛攻を1点で凌ぎ切ってトータルスコア3-2で勝ち上がりを決め、38年ぶりの決勝進出を果たした。 その後、チャンピオンズリーグ決勝進出を決めた両チームは国内のリーグ戦・カップ戦共に優勝してダブルを果たし、互いにトレブルがかかった対戦となった。またバイエルン・ミュンヘンのルイ・ファン・ハール監督がFCバルセロナの監督を務めていた1997年から2000年の間に、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がFCバルセロナのアシスタント・コーチを務めていた時期があったため、ファン・ハールとモウリーニョとのかつての師弟対決ともなった。
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