水害による路線廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:38 UTC 版)
「東濃鉄道駄知線」の記事における「水害による路線廃止」の解説
「昭和47年7月豪雨」も参照 1972年(昭和47年)7月9日から同月13日にかけて発生した集中豪雨は、岐阜県下において駄知線沿線である東濃地方を中心として甚大な被害をもたらしたが、13日未明には土岐市 - 神明口間の土岐川にかかる土岐川橋梁が豪雨によって発生した異常出水のため流失した。そのため、同日より駄知線は全線運休となりバスによる代行輸送が実施された。 当初は復旧が検討されたことから、駄知線に所属する全車両のほか各種施設について温存措置が取られた。しかし、復旧に要する費用が莫大なものであったことと、当時は既にモータリゼーションの影響を受けて鉄道部門の採算が厳しい状況であったことから、費用対効果を鑑みて復旧は断念され、営業休止から2年強を経過した1974年(昭和49年)10月21日付で全線廃止となった。 東濃鉄道は笠原線も運行していたが、後に笠原線も廃止となり、鉄道事業を完全に廃止することとなった。しかし、社名を変更せずに、継続してバス運行事業を行っている。廃線後、東駄知駅・下石駅はバスロータリー、新土岐津駅は東濃鉄道の月極駐車場として利用されている。駄知駅は2019年9月まで、東濃鉄道土岐営業所として利用されていた。現在は、営業所としては廃止され、乗車券販売所が残る。駄知線の跡地は一部整備されて、歩行者専用道路となっている。
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