民俗資料としての丸木舟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 15:03 UTC 版)
丸木舟は、壊れない、沈まない、という特徴を持ち、大型の船舶が登場して後も一定の役割を担っていた。しかし近年では繊維強化プラスチック(FRP)の小型船舶の登場や、材料となる大木が得難くなったことなどにより、次第に過去のものとなりつつある。このようなことから、以下の物件が重要有形民俗文化財に指定されている。 北海道 アイヌのまるきぶね(河沼用)(1957年6月3日指定) 青森県 泊のまるきぶね(1963年5月15日指定) 津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船(1997年12月15日指定) 秋田県 大沼の箱形くりぶね(きっつ)(1964年5月29日指定) 田沢湖のまるきぶね(1964年5月29日指定) 男鹿のまるきぶね(1965年6月9日) 岩手県 大船渡のまるた(1958年4月18日指定) 沢内のまるきぶね(1964年5月29日指定) 新潟県 どぶね(はなきり)(1955年4月22日指定) 島根県 諸手船(1955年2月3日指定) トモド(1955年2月3日指定) そりこ(1963年5月15日指定) 山口県 江崎のまるきぶね(1957年6月3日指定) また、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として、「ドブネの製作工程」(新潟県)、「種子島のまるきぶねの製作習俗」(鹿児島県)が選択され、「津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術」(青森県)が重要無形民俗文化財に指定されている等、有形無形の民俗資料は数多くある。
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