死者の書 (小説)とは? わかりやすく解説

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死者の書 (折口信夫)

(死者の書 (小説) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 08:20 UTC 版)

死者の書
作者 釈迢空(折口信夫
日本
言語 日本語
ジャンル 幻想小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出 死者の書」 - 『日本評論』1939年1月号
死者の書 (正篇)」 - 『日本評論』1939年2月号
死者の書 (終篇)」 - 『日本評論』1939年3月号
刊本情報
出版元 青磁社
出版年月日 1943年9月
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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死者の書』(ししゃのしょ)は、釈迢空(折口信夫)による幻想小説當麻寺に伝わる当麻曼荼羅縁起・中将姫伝説に想を得て書かれた。

初出は1939年昭和14年)に『日本評論』1月号・2月号・3月号にそれぞれ「死者の書」「死者の書(正篇)」「死者の書(終篇)」として掲載される[1]1943年(昭和18年)9月には青磁社から雑誌掲載分を各章の入れ替え・増補校訂した単行本『死者の書』として出版された。

現行版(文庫)は、青磁社本を底本とした中公文庫(改訂版1999年)、岩波文庫(2010年)、角川ソフィア文庫(2017年)。

あらすじ

平城京の都の栄える頃のことである。彼岸の中日、二上山に日が落ちたとき中将姫は尊い おもかげびとの姿を見た。

千部写経の成就に導かれ、非業の死を遂げた大津皇子亡霊とまみえ、尊い俤びとと重なるその姿を蓮糸で曼荼羅に織り上げた姫は、さまよう魂を鎮め、自らも浄土へといざなわれた。

映画

2006年には、川本喜八郎により人形アニメーション映画化された。2006年2月11日公開。上映時間70分。

声の出演

川本喜八郎と郎女の人形(2006年オタワ国際アニメーションフェスティバル

スタッフ

  • 監督・脚本・人形:川本喜八郎
  • 製作:村山英世
  • プロデューサー:福間順子
  • 撮影:田村実、伊丹邦彦
  • 美術:工藤瑞樹
  • アニメーション:及川功一、森まさあきユーリー・ノルシュテイン(友情アニメーション)
  • 音響効果:帆苅幸雄
  • 音楽:廣瀬量平
  • 照明:田村実、伊丹邦彦
  • 人形:保坂純子

漫画

同名タイトルでのコミカライズ作品が、近藤ようこの作画で、月刊コミックビームの2015年1月号より連載[2]。また、企画展「折口信夫と『死者の書』」が2016年9月3日から10月10日にかけて國學院大學博物館でも開催された[3]。「THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!」では、第7位に選出された[4]

脚注

  1. ^ 『初稿・死者の書』(安藤礼二編・解説、国書刊行会、2004年)を参照。
  2. ^ “メディア芸術祭大賞を受賞した近藤ようこ、「死者の書」をマンガ化した新連載”. コミックナタリー. (2014年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/133630 2016年12月26日閲覧。 
  3. ^ コミックナタリー. (2016年8月15日). 近藤ようこの原画展示「折口信夫と『死者の書』」トークショーやサイン会も 2016年12月26日閲覧。 
  4. ^ “「このマンガを読め!」今年の1位はスケラッコ「盆の国」”. コミックナタリー. (2016年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/214718 2016年12月26日閲覧。 

外部リンク


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