森まさあきとは? わかりやすく解説

森まさあき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 00:20 UTC 版)

森 まさあき(もり まさあき、1955年 - 2025年3月24日[1][2])は、日本アニメーターキャラクターデザイナー静岡県静岡市出身。本名、森雅章。

東京造形大学名誉教授日本アニメーション協会副会長。数多くのSFX(特殊効果映像)、アニメーションCMを手がける。日本におけるクレイアニメーションの第一人者。

略歴

中央大学商学部会計学科卒業。レイ・ハリーハウゼンに触発されて、大学在学中から8mmフィルムによるコマ撮り怪獣映画の自主制作を独学にて始める。「CMシリーズ」(1976年)でFUJI FILM主催 FUJI8mmコンテスト1977年「学生賞」、「麻婆豆腐との遭遇」(1977年)でPARCO主催JPCFコンテスト1977年「PARCO賞」など受賞。

伝説のSFビジュアル誌「スターログ」日本版のライターとして特撮解説記事などを担当しながら、1980年(株)アニメーションスタッフルームに入社。ディレクター、アニメーターとしてアニメーション及びエフェクトを多用した多くのCMを手掛ける。

同社にてモーションコントロールカメラを多用した映像や初期のCGなども数多く手掛けるが、作り手の個性が出しにくいCGに疑問を感じていた1986年頃より、粘土<クレイ>を素材としたアニメーションを手掛け始め、自ら創り動かすアナログ作業の素晴らしさに開眼。CMや番組オープニング、展示映像などで、次々とクレイアニメーション作品を生み出す。

特に『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)の番組オープニング「ガラガラヘビがやってくる」(1991年)は企画、演出、キャラクターデザイン、アニメーションまでをこなし、代表作となった。

1989年フリーとなり、1990年(有)モリクラフトアニメーション設立。クレイアニメを中心に、手作りのクラフト・アニメーションを目指す。(2006年に会社形態は解体)

2005年より東京造形大学に着任、専任教授となり学生へのアニメーションの教育指導に励む。2017年より副学長を務めた後、2021年同大学の名誉教授となる。以降はフリーランスとして創作活動を継続する。

日本人離れしたポップな色合いと、個性的なキャラクターデザイン、抜群のアニメーションセンスが特徴。

2025年3月24日死去。69歳没[1]

代表作

TVCM

  • S&B スパイス&ハーブ、マジック・ソルト
  • 花王スーパーメリーズ (2012年まで)
  • 東都自動車グループ
  • 任天堂 ピクミン2
  • DyDo 葉の茶
  • 博多ぽてと
  • チロルチョコレート バラエティパック
  • 小学館コロコロコミック でんじゃらすじ~さん
  • ロート製薬セラシーン
  • LION プライム
  • 東リ パネルカーペット
  • 出光まいどカード
  • 日産プレーリー など

TV番組

ミュージックビデオ

  • ミニモニ。「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」 (2002)
    (アニメーション)
  • 光GENJI「あの日の忘れもの」(1990)「虹色夏物語」収録
    (アニメーション)
  • 小泉今日子「ひどい顔して愛シテ 」(1987)「ファンタージェン」収録
    (演出・アニメーション)

映画

  • 「CMシリーズ」 8mm(1976年)
  • 「The Story of a Man」 8mm(1977年)
  • 「麻婆豆腐との遭遇」 8mm(1977年)
  • 「The Godfather of Fantasy」 8mm(1978年)
  • 竹取物語」 16mm(1979年)ぴあ制作 脚本・監督:天草まゆみ
    アニメーション・技術監督・撮影・美術・編集:森まさあき
  • 連句アニメーション「冬の日」(2003年) 企画・監督:川本喜八郎
    松尾芭蕉の連句、第30句の脚本・監督・アニメーションを担当。
  • 死者の書」(2005年)監督:川本喜八郎 - メインアニメーターとして参加。

脚注

出典

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