森まさあき
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森 まさあき(もり まさあき、1955年 - 2025年3月24日[1][2])は、日本のアニメーター、キャラクターデザイナー。静岡県静岡市出身。本名、森雅章。
東京造形大学名誉教授。日本アニメーション協会副会長。数多くのSFX(特殊効果映像)、アニメーションCMを手がける。日本におけるクレイアニメーションの第一人者。
略歴
中央大学商学部会計学科卒業。レイ・ハリーハウゼンに触発されて、大学在学中から8mmフィルムによるコマ撮り怪獣映画の自主制作を独学にて始める。「CMシリーズ」(1976年)でFUJI FILM主催 FUJI8mmコンテスト1977年「学生賞」、「麻婆豆腐との遭遇」(1977年)でPARCO主催JPCFコンテスト1977年「PARCO賞」など受賞。
伝説のSFビジュアル誌「スターログ」日本版のライターとして特撮解説記事などを担当しながら、1980年(株)アニメーションスタッフルームに入社。ディレクター、アニメーターとしてアニメーション及びエフェクトを多用した多くのCMを手掛ける。
同社にてモーションコントロールカメラを多用した映像や初期のCGなども数多く手掛けるが、作り手の個性が出しにくいCGに疑問を感じていた1986年頃より、粘土<クレイ>を素材としたアニメーションを手掛け始め、自ら創り動かすアナログ作業の素晴らしさに開眼。CMや番組オープニング、展示映像などで、次々とクレイアニメーション作品を生み出す。
特に『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)の番組オープニング「ガラガラヘビがやってくる」(1991年)は企画、演出、キャラクターデザイン、アニメーションまでをこなし、代表作となった。
1989年フリーとなり、1990年(有)モリクラフトアニメーション設立。クレイアニメを中心に、手作りのクラフト・アニメーションを目指す。(2006年に会社形態は解体)
2005年より東京造形大学に着任、専任教授となり学生へのアニメーションの教育指導に励む。2017年より副学長を務めた後、2021年同大学の名誉教授となる。以降はフリーランスとして創作活動を継続する。
日本人離れしたポップな色合いと、個性的なキャラクターデザイン、抜群のアニメーションセンスが特徴。
2025年3月24日死去。69歳没[1]。
代表作
TVCM
- S&B スパイス&ハーブ、マジック・ソルト
- 花王スーパーメリーズ (2012年まで)
- 東都自動車グループ
- 任天堂 ピクミン2
- DyDo 葉の茶
- 博多ぽてと
- チロルチョコレート バラエティパック
- 小学館コロコロコミック でんじゃらすじ~さん
- ロート製薬セラシーン
- LION プライム
- 東リ パネルカーペット
- 出光まいどカード
- 日産プレーリー など
TV番組
- NHKみんなのうた
- 「サボテンがにくい」(1988)
- 「こたつむすめでテケテケテ」(1988)
- 「サイボウの不思議」(2004)
- フジTVとんねるずのみなさんのおかげです 番組オープニング
- 「ガラガラヘビがやってくる」(1991)
- 「がじゃいも」(1992)
ミュージックビデオ
- ミニモニ。「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」 (2002)
- (アニメーション)
- 光GENJI「あの日の忘れもの」(1990)「虹色夏物語」収録
- (アニメーション)
- 小泉今日子「ひどい顔して愛シテ 」(1987)「ファンタージェン」収録
- (演出・アニメーション)
映画
- 「CMシリーズ」 8mm(1976年)
- 「The Story of a Man」 8mm(1977年)
- 「麻婆豆腐との遭遇」 8mm(1977年)
- 「The Godfather of Fantasy」 8mm(1978年)
- 「竹取物語」 16mm(1979年)ぴあ制作 脚本・監督:天草まゆみ
- アニメーション・技術監督・撮影・美術・編集:森まさあき
- 連句アニメーション「冬の日」(2003年) 企画・監督:川本喜八郎
- 松尾芭蕉の連句、第30句の脚本・監督・アニメーションを担当。
- 「死者の書」(2005年)監督:川本喜八郎 - メインアニメーターとして参加。
脚注
出典
- ^ a b 恩田雄多 (2025年3月26日). "アニメーション作家 森まさあきさん死去 ミニモニMVや「ガラガラヘビ」など". KAI-YOU.net. KAI-YOU. 2025年3月26日閲覧。
- ^ "東京造形大学でお世話になった教授で アニメーターの森まさあき氏が亡くなった。 僕はアニメ専攻ではなかったけど森先生の アニメーション史にまつわる授業は本当に 楽しくて、僕が小さい頃に兄弟で読んでいた チェコアニメの本を補完してくれたのは 間違いなくあの授業だったと思う。 カレル・ゼマン。今も好き。 世代的には「ミニモニ。テレフォン!」の MV作った人だし、福岡県民的には 博多ぽてっと君のCMの人です。 つい先日もしょーたさんと森先生のお話をしてて、 またお会いしたいと思っていたのに。 ご冥福をお祈りします。". 2025年3月26日. 2025年3月26日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
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