正気と狂気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 21:50 UTC 版)
「クトゥルフの呼び声 (TRPG)」の記事における「正気と狂気」の解説
特徴的なルールとして「正気度」という概念がある。英語のSanityから、「SAN値」とも呼ばれるが誤用である。 正気度の数値は、Power(精神力)という能力値から算出される「正気度ポイント(Sanity Point)」であらわされる。おおむね、意志の強さや感情的なショック耐性を示す数値である。ショッキングな出来事に遭遇した場合、「正気度ロール」と呼ばれる行為判定を行い、成功すると正気度ポイントの減少無しか減少量が失敗に比べ少なく済むが、失敗すると多く減る。正気度ポイントが多く減るとプレイヤーキャラクターは狂気に陥り奇異的な行動を行う可能性がある。これを「発狂」という。 狂気は「一時的狂気」と「不定の狂気」に分かれており、一度のロールで5ポイント以上の正気度を失い、かつアイデアロールに成功した場合、つまり現状を正しく把握した場合に「一時的狂気」に陥る。これは数秒から数日(最短で1D10戦闘ラウンド、最長で1D10日)でおさまるパニック状態に過ぎないが、1ゲーム中にトータルで正気度の20%分を失った場合には「不定の狂気」に陥る。これは精神病院に入って適切な治療を受けなければ正気に戻ることはない。正気に戻ったとしても、後遺症が残る。なお、正気度が0になった探索者は、永久的狂気に陥り、基本的にはゲームアウトとなる(回復するかは、各キーパーの裁量)。 正気と狂気が細かくルールで表現されているのは、ラヴクラフトの小説の多くにおいて宇宙的恐怖に出遭った被害者が狂人として描かれているからである。
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