正和本系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 14:11 UTC 版)
正和3年の原本は存在しないが、現在、原本に最も近い作品とされてこの系統に分類されているものは、シカゴ美術館・クリーブランド美術館本である。現状は上巻が第1段(1)→第2段(2)→第3段(3)→第4段(4)→第5段(5)(6)の順に展開するが、第5段の絵のみ(6)諸天諸神の名帳加入→(5)良忍の鞍馬寺参籠の順に繋げ長大な一場面としている。下巻は現状が第1段(7)→第2段(8)→第3段(9)→第4段(10)→第5段(11)→第6段(12)→第7段(14)絵のみ→第8段(15)→第9段(16)→第10段(17)→第11段(18)→正和3年奥書の順で、(13)の一段と(14)の詞書を欠く。現状は修復による錯簡が認められ、紙継の状態と模本から本来は(16)→(18)→(17)→正和3年奥書の順であったことが分かっている。東京国立博物館に本絵巻の絵のみを写した模本が所蔵されている 。また、大阪・大念仏寺に所蔵されている詞書のみの上下巻の写本(大念仏寺蔵絵詞本)が本絵巻を写したものではないかと推測されている。
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正和本系
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シカゴ美術館・クリーブランド美術館本 太平洋戦争直後に日本からアメリカへ流出したもので、上巻はシカゴ美術館、下巻はクリーブランド美術館に分蔵。諸本中の最古本で、画風や詞書の書風から、原本成立の正和3年(1314年)からさほど隔たらない14世紀の作とみなされる。 東京国立博物館蔵模本(狩野晴川院模写)(東京都) 大念佛寺蔵暦応模本(住吉弘定模写)(大阪府)
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