樹勢回復にむけた取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 04:06 UTC 版)
「神田の大イトザクラ」の記事における「樹勢回復にむけた取り組み」の解説
神田の大イトザクラは近年、樹勢の衰えが著しく、枯れ枝が目立ち始めており、合併以前の旧小淵沢町時代から、サクラの周囲に柵を設け、根元付近が踏み固められてしまうのを防御するなど、さまざまな対策が行われたが、思うような成果があがらなかった。北杜市合併後の2008年(平成20年)より、北杜市教育委員会による「神田の大糸ザクラ樹勢回復等検討委員会」が発足し、専門家らを交えた本格的な現状の把握、調査等が行われ、2009年(平成21年)より4ヵ年計画で樹勢回復事業が行われている。 樹勢回復事業は土壌改良、不定根誘導の2つが主体となっており、このうち土壌改良は、根の広がる範囲の土壌を8分割し、対角線上の2ヶ所毎を1年毎順次実施されている。不定根誘導とは、幹から生えてくる根を土中に誘導し、木に養分を行き渡らせる処置である。また、2010年(平成22年度)より、サクラの北側と西側に防風ネットが設置された。これは主に冬季に吹きすさぶ八ヶ岳おろしと呼ばれる冷たい強風によって、老樹で衰弱したサクラの花芽や葉が落とされたりするのを防ぐために設けられたもので、2012年現在、年間を通じて設置されている。
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