標準入力および標準出力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 03:21 UTC 版)
「ACOS-4」の記事における「標準入力および標準出力」の解説
ACOS-4には、SYSINと呼ばれる標準入力、およびSYSOUTと呼ばれる標準出力の仕組みが備わっている。ただし、UNIX系OSなどに備わっている標準入力、標準出力とは仕組みが異なる。(リダイレクトに相当する機能はあるが、パイプ等は無い) SYSINはバッチ(一括処理)型プログラムを実行する為のJCLへ同梱された処理データを読み込む事を想定しているが、他のデータ入力装置(および媒体)から読み込むようにJCLで変更する事もできる。またタイムシェアリング型システム上で実行しているプログラムの場合は、端末に接続されているキーボードから読み込むのが標準設定となる。 SYSOUTはバッチ(一括処理)型プログラムから帳票印字用のプリンタへ出力する事を想定しているが、SYSINと同じく、他のデータ出力装置(および媒体)へJCLで出力先を変更する事もできる。タイムシェアリング型システム上で実行しているプログラムの場合は、端末に接続されているディスプレイ装置に出力するのが標準設定となる。 ACOS-4の特徴として、SYSOUTと呼ばれる標準出力が1つのプログラム当り最大26個まで同時に使用できる事が挙げられる。これは、複数種類の帳票出力を同時に行なうプログラムを作成しやすく為に、設けられた機能であろうと思われる。(ちなみに初期のACOS-4では、最大2個まで同時使用可能) 26個まで使用できるSYSOUT(名称はAPRからZPR)のうち、初期の頃から存在していた2個のSYSOUTについては、特別な意味が与えられている。すなわち、UNIX系OSなどでいう標準出力および標準エラー出力に似た使い分けられ方をされる特定のSYSOUTが、ACOS-4には存在するということである。 例: ACOS-4の製造元から提供されるプログラム群(ユーティリティプログラムなど)は、UNIX系OSなどでいう標準出力に似た使われ方をされる特定のSYSOUT(名称:SPR)を用いて、実行結果を報告する帳票を出力する。 一部のユーティリティ(プログラムデバッガ等)は、UNIX系OSなどでいう標準エラー出力に似た使われ方をされる特定のSYSOUT(名称:APR)を用いて、二つめの実行結果の報告帳票を出力する。 タイムシェアリング型システム上で実行しているプログラムが、端末に接続されているディスプレイ装置に出力する際に用いるSYSOUTの名称は、SPRとAPRであり、それぞれ主出力および副出力となる。 SYSINと呼ばれる標準入力については、1つのプログラムにつき通常1個のみ。ただし、JCLに同梱されたデータとそのデータを読み込むプログラムとは、関連付け用の名称をJCL内で定義して関連づける仕組みになっている為、2個以上のSYSINを読み込むプログラムが作成できるのかもしれない。(同梱データを、同一ジョブ内で順次実行される複数のプログラムに共有させる実機実験に、成功した実績はあり)
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標準入力および標準出力
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「ACOS-2」の記事における「標準入力および標準出力」の解説
ACOS-2にはACOS-4と同じく、SYSINと呼ばれる標準入力およびSYSOUTと呼ばれる標準出力が装備されている。ただし、JCLに同梱されている入力データとSYSINからデータを読み込むプログラムとの関連付け方(JCLの記述方法)や、SYSOUTを使用する為のJCLなどの記述方法に違いがある。 1つのプログラムが使用できる標準入力は1つのみ。標準出力も通常1つ。
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