標本対象別の技術詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:45 UTC 版)
明治時代以降の日本における剥製技術者としては、織田信徳、名倉宗次郎、坂本喜一などが知られる。 坂本喜一によれば、剥製のための捕獲は、縄、黐、罠などによるのが傷つかなくてよいが、通常は銃による。屠殺は、麻酔させ、またはウサギ大の動物であれば空気を静脈注射し、または延髄に針を刺して殺す。製作は捕獲直後がよいが、旅行先などでは腐敗防止のために内臓を取り出し、口腔、腹部にアルコール綿または食塩を充填しておく。食塩の場合は溶解防止のために木炭、脱脂綿を詰めて水分を吸収させる。ドライアイスが手配できれば最もよい。研究用の標本としては、小鳥、小獣は内臓を取り出し、清浄し、綿を詰め、アルコールに浸け置けば、長く保存がきくが、しばしば変色するので、「液浸」であることを明記しておく。
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