様々な単細胞生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 08:27 UTC 版)
単細胞ということで、単純な生物だと判断するのは大きな間違いである[要出典]。単一の細胞だけで生きているため、多細胞生物の細胞より遙かに複雑で、全体の多様性も極めて広い。また、原生生物の場合、個々の機能のための特別な器官のようなものを発達させるものも少なくない。細胞器官という言葉は、元来このような構造に対して用いられたようである。 運動して餌を漁る、動物的な性格のものでは、特に運動のための器官と、摂食のための器官が発達する。広く見られるものには、鞭毛、繊毛、それに偽足(仮足)がある。鞭毛、繊毛はほぼ同じ構造で、鞭のように動かして水をかいて移動に用いる。鞭毛は長くて数が少ないもの、繊毛は短くて一面に生えているものが普通である。偽足はアメーバの運動に見られるもので、細胞内の原形質流動によって、細胞の一部を前にのばし、その中へ細胞内容が流れ込むことで移動する。また、固着するツリガネムシなどでは、伸び縮する柄を発達させたものもある。 摂食のために、明確な口を持つものもある。繊毛虫では、口の周辺に繊毛が特有の配置で並び、水流を起こして口へ微粒子を流し込むものもある。 細胞壁があり、光合成をし、特に運動器官を持たない珪藻やユレモなどでも、移動能力を持つものがある。 また、複数の単細胞敵体が集まった、群体を形成するものもある。
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