構築方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:14 UTC 版)
横穴式石室の構築は、 墳丘を掘り下げ、玄室の奥壁・側壁の第1段の石、および玄室と羨道の境となる袖石をすえて玄室のアウトラインを定める。 遺骸を納めた木棺・石棺・陶棺などを玄室内に安置する。 第2段、第3段の石を積み上げながら、並行して羨道にも石をすえる。 玄室・羨道に天井石をのせる。 封土を積んで、入口には握り拳大の石をつめて閉じる(閉塞石)。扉石の場合もある。 という手順を踏む。開口部分は南に向けられることが多いが、前方後円墳に導入された初期の横穴式石室には、前方部やくびれ部に向けて開口し、方位に制約されない例もみられる。 また、横穴系埋葬施設をもつ古墳のなかには、墳丘をともなわない「地下式横穴墓」もしくは「地下式古墳」と称される墓制がある。これは、5世紀以降の日向(宮崎県)・大隅(鹿児島県)・薩摩(鹿児島県)に偏在し、台地の平坦部に竪孔を掘り、その底面から横方向(水平方向)に掘り進めて玄室を設けるものである。
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