検察幹部として
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樋渡利秋ら検察庁幹部からの信頼も厚いとされている。2005年には東京地方検察庁の特捜部にて副部長に抜擢され、福島県知事汚職事件や防衛施設庁談合事件の捜査を指揮した。 その後、2007年から東京地方検察庁の総務部の部長を経て、2008年に特捜部の部長に就任した。一般的に特捜部の部長には特捜検察に長年在籍し捜査に精通した検事が任命されることが通例となっているが、佐久間の場合は法務省での勤務が長く特捜部での在籍歴も僅かなため、近年ではやや異色の人事であるといえよう。就任時の記者会見では「悔いのないよう、いい事件をやっていきたい」と決意を語った。 2010年7月5日、大津地方検察庁の長である検事正に就任した。検事正就任時の記者会見にて「企業や組織での犯罪者を調べていると、自分が同じ立場だったら犯罪に手を染めてしまったかもしれない」と語り、捜査において感じた自らの葛藤を明かした。また、検察官の職務について「社会に潜む犯罪を捜査によって解き明かすのが醍醐味(だいごみ)」と語った。 その後法務省法務総合研究所国連研修協力部部長に就任。しかし、2012年6月27日、民主党の小沢一郎元代表をめぐる陸山会事件の捜査において、東京地方検察庁特捜部長時代に部下の検事が虚偽の捜査報告書を作成したことの監督責任を問われ、戒告の懲戒処分を受けた。2013年7月5日、前橋地方検察庁検事正。2014年11月10日、千葉地方検察庁検事正。2016年6月17日、法務総合研究所所長。
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