検察官送致とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > 検察官送致の意味・解説 

逆送

読み方:ぎゃくそう
別名:検察官送致、検察官への送致

少年法に基づき家庭裁判所送致された少年少年犯罪案件)を、事件凶悪性などを鑑みて検察官へ再び送致すること。

少年犯罪原則的に家庭裁判所送致され、審判経て保護観察とするか少年院送致するか、あるいは児童自立支援施設入所させるかが判断される。ただし、犯行内容が特に凶悪な場合は、逆送により、家庭裁判所から検察官へ再び戻される

逆送された案件検察冠により起訴され地方裁判所送致されて、刑事処分下される

逆送は、懲役刑などの刑事処分がふさわしいと認められる場合行われる少年法第二十条では、犯行16歳上で故意犯罪行為により被害者死亡させた場合は、逆送を行う旨が規定されている。

2012年4月23日京都府亀岡市発生した児童集団登校への車突っ込み事故で、運転していた18歳少年家庭裁判所送致されたが、検察官により逆送を求め意見書付されたという。

関連サイト
少年法 - e-Gov

けんさつかん‐そうち〔ケンサツクワン‐〕【検察官送致】

読み方:けんさつかんそうち

警察犯罪容疑者調書証拠物件などを検察庁へ送ること。送検

逆送2


検察官送致(けんさつかんそうち)


送致

(検察官送致 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 07:48 UTC 版)

送致(そうち)とは、同種類の機関相互間で送り届ける移送に対し、ある公的機関法令の規定に基づき、取り扱っている案件を処理する権限と責任を別の公的機関に移転する手続をいう。

概要

送致の例として、司法警察員検察官に対する事件送致(刑事訴訟法203条211条216条246条本文)がある。マスコミ報道においては、事件が検察官に送致されることを送検と呼びならわしている。このうち、被疑者の身柄を拘束しないで検察官に送致する場合を、特に書類送検と呼んでいる。

警察官は原則として逮捕後48時間以内に検察官に送致手続をとらねばならないが(刑事訴訟法203条)、実際問題として、被疑者の仮眠食事等の時間や捜査員労働時間等を考慮し、送致すべき時間を伸ばすべきであるという主張もなされている[1]

その他

この他の送致の例としては、少年保護手続に関して、検察官の家庭裁判所に対する少年の被疑事件の送致(少年法42条前段)、家庭裁判所による非行少年少年院送致(少年法24条3項)、児童自立支援施設送致(少年法24条2項)、検察官への逆送または検送(少年法20条1項)などがある。

法令における用例としては、人の扱いを含む場合に送付ではなく送致という文言が使われている状況が存在するが、意味的には送致は送付と同じ意味であるとされている[2]

法令用語改正要領[3]では、「送致」は、「送付」、「送る」と表記することとされている。

脚注

  1. ^ 三國村光陽『犯罪抑止のための憲法・法律改正案』(文芸社)135頁‐139頁
  2. ^ 『刑事訴訟法概説』(三訂再訂版)(監修:裁判所総合研修所、発行:司法協会、2012年、ISBN 978-4-906929-05-4)31頁目
  3. ^ 昭和29年11月25日付け法制局総発第89号法制局次長通知「法令用語の改正の方針」別紙「法令用語改正要領」

「検察官送致」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「検察官送致」の関連用語

検察官送致のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



検察官送致のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
新語時事用語辞典新語時事用語辞典
Copyright © 2024 新語時事用語辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
法テラス法テラス
Copyright © 2006-2024 Houterasu All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの送致 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS