椎の実のママへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:21 UTC 版)
「椎の実のママへ」は、さだの母方の叔母に当たる女性の生涯を描いた楽曲であり、叔母への哀悼歌である。彼女は離婚後に故郷の長崎で「椎の実」という名前のスナックを経営しており、それがタイトルの由来となっている。彼女の息子(さだの従兄)の水難事故死が、さだが「精霊流し」を制作したきっかけとなっていた。その事実が歌詩中にも触れられており、同時に「精霊流し」のイントロから冒頭にかけてのメロディが挿入される。 さだにとってあまりにも重いテーマの楽曲であるため、さだはコンサートでは決してこの曲を歌おうとしなかったが、デビュー20周年コンサートでその封印を解き、レコーディング以来14年ぶりの歌唱を行い、ライヴ・アルバム『のちのおもひに』に収録された。 その際、オリジナルのシングル盤の歌詩では現在の武漢市の一部である漢口の「大使館」と歌われていたが漢口にあったのは大使館ではなく日本領事館であり、史実に反する箇所があったとして歌詩を修正している。 レコーディングはさだ1人の演奏による弾き語りの形式で行われた。 ライナーノーツにはさだの母親に対する献辞がある。 さだの自伝的小説『精霊流し』を原作とするドラマおよび映画においても、この叔母をモデルとするキャラクターが重要人物として描かれる。
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