植栽の始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 22:00 UTC 版)
毎年のように飛砂による被害を被る柳崎集落であったが、1934年に砂丘地およそ26ヘクタールが国有林に編入されたことでようやく事態改善の一歩を歩むこととなった。背景には、当時はすでに戦時体制に近しい状態であり、食糧増産が重要かつ緊急な国家政策であったことが挙げられる。国有林編入とともに飛砂防備保安林に指定されると、翌年(1935年)ごろから試験的に植栽が始まった。造成に当たってはすでに関東や東北に造成されていた海岸林を参考とし、砂丘の造成、覆砂工などの基礎工や砂地造林等、砂坂に適した施業の方法や適木の範囲などが検討された。1938年に立案計画された海岸林造成事業は1940年より本格化し、1960年までにおよそ20ヘクタールが造成され、最終的には目標面積である70ヘクタールの造成が1963年に成し遂げられた。
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