格闘における受け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 04:48 UTC 版)
徒手・武器を問わず戦闘技法における受けとは、対戦相手の攻撃を腕やその他の手段によって打ち止め、頭部・胴部など重要器官を含む部位にあたり損傷がおよばないように防御する方法を指す。ある方向の攻撃に対してこの方法で受ける、といった形は、人間の手足の数が決まっている以上一定のものであり、それが確実に行えるように反復練習が行われる。 素手の格闘技では腕で受ける。この瞬間、手は拳を握りしめるか、もしくは逆にしっかりと開くことによって筋肉の緊張状態をつくる。そうすることによって、直接的に防御に用いられる腕などの部位を固くして、その部位自体が損傷を被ることを防止する。 ボクシングにおいては、拳を保護するためのボクシンググローブ自体のサイズを利用し、小さな盾のように扱って対戦相手の攻撃を受ける技術が発達している。 刀剣による攻撃は、基本的に素手やそれに類する手段で受けることはできない。また、刀剣によって受ける場合にも、迂闊に受けていては刀身が損壊してしまう。 プロレスにおいては、相手の攻撃を受けること。または、相手の攻撃に対する耐久力という意味で用いる。 転じて、将棋における守備(防御)の意にも用いる。反対語は「攻め」であり、将棋用語としては「守り」よりも「受け」の方が好んで用いられる。取った駒を再利用できる将棋においては、攻めると相手に駒を渡すことになるため、攻めれば攻めるほど相手の戦力は増大していく。そのため一度攻めに失敗すると簡単に反撃されてしまう。したがって、攻められている側は相手の攻めが途切れるまでじっと耐え忍び、反撃による逆転勝ちを狙う。それが「受け」の技術である。
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