根雪が希に見られる地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 07:22 UTC 版)
積雪機会の多い日本海側の豪雪地帯であっても降雪量が300cm以下と極端には多くなく、かつ最寒月平均気温が3℃以上で温暖な石川県以西の日本海側平地 南岸低気圧での積雪が主で積雪機会に乏しい上、最寒月平均気温が0℃以上と比較的気温が高いため積雪が維持されにくい岩手県沿岸・宮城県以南の太平洋側平地 これらの地域の平地では、根雪が観測されることは少ない。(福島県会津地方や長野県北信地方、岐阜県飛騨地方は日本海側に含む。) しかし日本海側の温暖地や太平洋側においても、比較的高気温で湿った雪が大量に降り積もり記録的大雪(一度に数十センチ以上)になった場合や、平年より気温が低い状態が続いた場合(主に寒冬であるが、寒冬でない冬でも1ヶ月程度の比較的短い期間の例がある)は積雪が維持されやすくなるため上の限りではなく、 新潟市・福井市・舞鶴市・豊岡市・鳥取市等の平年の降雪量が150cmを超えるような地域ではおおむね数年 - 十数年に一度の頻度 松江市(例:2011年)や宮古市・仙台市・福島市(例:1984年)など、平年の降雪量が70 - 150cm程度の地域では20 - 30年以上に一度程の頻度 に根雪が観測される場合がある。このような年には、根雪のための積雪が維持されやすい環境として、平年比で記録的に多い降雪量を観測することが多い。 顕著な例として、三八豪雪となった1963年1月から2月には、例年降雪量が20cmに満たない福岡県飯塚市で定義上の根雪となっており、この冬の降雪量は185cmと観測史上最大であった。
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