松戸競馬場施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 07:59 UTC 版)
松戸競馬場は松戸駅東正面の丘にあり、交通の便は良かった。しかし、松戸競馬場の施設は劣悪で知られている。丘の上の狭隘な土地に無理にコースを作り、馬券発売が出来る法人として競馬会が政府から認可を受けるための条件の一つは1周1マイル以上の馬場を持つことだったので丘の上の狭隘な土地で1マイルのコース長を確保するためコースは曲がりくねっていた。急な左カーブの次は右カーブになりまた急な左カーブが続く。曲がりくねった難コースで落馬は多く、明治45年の春季初日では7レース中5レースで落馬している。厩舎はバラックで30頭しか収容できず多くの競走馬は野ざらしである。メインスタンドも同時期の他の競馬場とは比較にならない粗末なもので作りも粗雑なものであったという(画像を参照)。目先の利益優先で施設に金をかける気はなかったのだろうと言われている。施設や運営の粗末さに新聞には「不埒千万松戸競馬会」とまで書かれている。ちなみに丘の上に作られた松戸競馬場は競馬施設としては劣悪だったが、見晴らしは良好で紅葉時の展望は素晴らしかったという。
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