東京原子核クラブとは? わかりやすく解説

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東京原子核クラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 22:38 UTC 版)

東京原子核クラブ
作者 マキノノゾミ
日本
言語 日本語
ジャンル 戯曲
初出情報
初出 舞台公演
刊本情報
刊行 マキノノゾミ1 東京原子核クラブ
出版元 早川書房(ハヤカワ演劇文庫)
出版年月日 2008年7月24日
総ページ数 249
初演情報
場所 東京国際フォーラム
初演公開日 1997年1月
劇団 劇団M.O.P
受賞
1997年読売文学賞戯曲・シナリオ賞
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
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東京原子核クラブ』(とうきょうげんしかくクラブ)は、マキノノゾミ戯曲である。1997年1月に東京国際フォーラムで初演され、以降複数回にわたり、六本木俳優座劇場、渋谷パルコ劇場などで、俳優座劇場劇団M.O.Pにより公演された。初演の年に読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した。本作は東京国際フォーラムのこけら落とし公演のために書き下ろされた作品である。後に戯曲集として書籍化された。

この作品は戦前下宿屋を舞台とした青春群像劇であり、一癖も二癖もある下宿の住人たちや、情に厚い大家、男勝りなその娘が織りなすコメディである。一方で舞台が後半に差しかかると、戦争により暗い影がさすようになり、シリアスな場面が中心となる。主人公の友田はノーベル賞物理学者の朝永振一郎がモデルである。

あらすじ

昭和7年東京本郷にある古い洋館を改造した下宿屋「平和館」で、理化学研究所に勤める新米物理学者、友田は研究所のレベルの高さに自信喪失し、部屋を引き払い故郷へ帰ろうとしていた。そこへ研究所の先輩、武山がやってくる。武山は友田の決意をつゆ知らず、友田の研究が認められこれから忙しくなると言い残し、自室に仮眠をとりにいく。友田は研究所に残る決意をする。

ギャンブル狂いのピアニストや、正体不明のあやしい女、飲んだくれの売れない劇作家、先輩研究者、男やもめの大家と、男勝りな娘など。平和館の住人はあやしくも個性的で愉快な人びとであった。

やがて戦争の時代となり、住人たちの生活も一変する。

出演

ここでは上演された劇場と年で分ける。

東京国際フォーラム(1997年)

パルコ劇場(1999年)

1999年5月30日から6月10日までPARCO劇場、6月12日から15日まで近鉄小劇場、6月17日にアートピアホール(愛知県)、6月21日にかめありリリオホール(東京都)、6月23日・24日にJMSアステールプラザ 中ホール、6月25日にももちパレス・ももち文化センターで上演された[1]

キャスト(1999年)

  • 友田晋一郎 - 西川忠志
  • 橋場大吉 - 木下政治
  • 早坂一平 - 三上市朗
  • 大久保桐子 - 南谷朝子
  • 箕面富佐子 - キムラ緑子
  • 武山真先 - 阿南健治
  • 大久保彦次郎 - 酒井高陽
  • 谷川清彦 - 大家仁志
  • 小森敬文 - 小市慢太郎
  • 狩野良介 - 大石継太
  • 西田義雄 - 小林勝也
  • 林田清太郎 - 奥田達士
  • ラジオの声 - 川下大洋
  • 演出 - マキノノゾミ

俳優座劇場プロデュース(2006年)

俳優座劇場プロデュース(2008年 - 2012年)

2008年8月から俳優座劇場にて上演。

Geki地下Liberty(2014年)

2014年に劇団のconne-colleがvol.13として上演[2]

  • 青木順哉
  • 我妻美緒
  • 井田智美
  • 内山陽平
  • 大神田敦
  • 國井有
  • 沢田冬樹
  • 椎葉祥浩
  • 塩見和由
  • 堀健二郎
  • 松島庄吉郎
  • 山崎泰平
  • 演出 - 若松泰弘

阿佐ヶ谷アルシェ(2017年)

2017年に劇団大学五年生が旗揚げ公演として上演[3]

  • 飯田雄太
  • 小牧圭
  • 石上遼
  • 藤田愛実
  • 紫川光
  • 堂本一幸
  • 大内悟道(コントグループシル)
  • 土屋達義
  • 鈴木裕大
  • 佐々木城光
  • 南部俊人
  • 演出 - ちゅうまんともひろ(出演も兼ねる)

本多劇場(2021年)

2021年1月に本多劇場にて上演[4]。一部公演の中止、開演時間の変更、及び昼公演の追加が行われた[5]

学生演劇

  • 2021年に京都芸術大学舞台芸術学科2021年度3年生の授業発表公演が行われている[6]

書籍

脚注

出典

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