条件付きコメントの文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 16:19 UTC 版)
「条件付きコメント」の記事における「条件付きコメントの文法」の解説
条件付きコメントには、下の階層が見えるものと下の階層が隠れるものとの二種類がある。 各種コメントの基本的な文法を以下の表に示す。最初におかれたコメントは比較のために書いた基本のHTMLコメントであり、各種の条件付きコメントで使われる文法との違いをわかりやすくするためのものである。 コメントの種類文法ととりうる値標準のHTMLコメント 下の階層が隠れる 下の階層が見える HTML それぞれの条件付きコメントの文法ブロックの中にあるHTMLは、スクリプトを含めた内容のHTMLのブロックを表している。両方の種類の条件付きコメントにおいて、expressionのところの条件式を使って、コメントブロックの中にある内容を解析するべきか無視するべきかを指示している。条件式はフィーチャーと演算子と値を組み合わせて表現されるが、フィーチャーごとにその形式は違う。以下の表でサポートされているフィーチャーとそれぞれのフィーチャーがサポートしている値を示す。 項目例説明IE [if IE] "IE"の文字列はウェブページを見るのに使っているInternet Explorerのバージョンに対応するフィーチャーである。 値 [if IE 7] ブラウザーのバージョンに対応する整数または浮動小数点数。この数字がブラウザーのバージョンに一致したときにtrueのブール値を返す。詳しくはバージョンベクターを参照。 WindowsEdition [if WindowsEdition] Windows 7上のInternet Explorer 8。"WindowsEdition"の文字列はウェブページを見るのに使っているMicrosoft Windowsのエディションに対応するフィーチャーである。 値 [if WindowsEdition 1] ウェブページを見るのに使っているWindowsのエディションに対応する整数。この値が使われているエディションに一致したときtrueのブール値を返す。サポートされる値とそれが表すエディションに関する情報については、GetProductInfo関数のpdwReturnedProductType引数を参照のこと。 true [if true] 常にtrueに評価される。 false [if false] 常にfalseに評価される。 以下の表で条件式を作るのに使うことができる演算子を説明する。 項目例説明! [if !IE] NOT演算子。フィーチャーや演算子や部分式の直前に置かれ、式のブール値を反転させる。 lt [if lt IE 5.5] 小なり演算子。最初の引数が二番目の引数より小さいときtrueを返す。 lte [if lte IE 6] 小なりイコール演算子。最初の引数が二番目の引数より小さいか等しいときtrueを返す。 gt [if gt IE 5] 大なり演算子。最初の引数が二番目の引数より大きいときtrueを返す。 gte [if gte IE 7] 大なりイコール演算子。最初の引数が二番目の引数より大きいか等しいときtrueを返す。 ( ) [if !(IE 7)] 部分式演算子。より複雑な式を作るためにブール演算子と組み合わせて使う。 & [if (gt IE 5)&(lt IE 7)] AND演算子。すべての部分式がtrueに評価されたときにtrueを返す。 | [if (IE 6)|(IE 7)] OR演算子。部分式がひとつでもtrueに評価されたときにtrueを返す。
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