本線の建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 04:34 UTC 版)
会社設立後、ただちに本線(宇治 - 西大寺)間の建設準備が進められた。1925年(大正14年)5月14日に工事施行認可申請を行い、同年8月2日に認可され、同月京阪宇治線三室戸駅前に本社三室戸出張所を開設する。急勾配と曲線があまりない平坦な箇所での直線路線をとる方針とし、井出繁三郎・長田桃蔵で現地踏査し、同年11月には改良案が作られ、同年12月16日に工事施行認可申請を提出。翌年同時に木津川架橋地点の地質調査も実施された。工事施行認可申請届出後に地元の要望により、大久保 - 富野荘、三山木 - 片町線交差部、相楽 - 平城間で路線を改良し、1927年(昭和2年)1月11日工事方法書変更申請、同年8月12日許可された。用地買収も地元の好意で順調に進んだが、小倉 - 宇治間では、日本レイヨン(現・ユニチカ)の工場を避けるため経路の変更が必要となり、延期となった。 1927年(昭和2年)7月から線路工事に着手、同月26日に大林組と工事請負契約を行い、小倉 - 西大寺間を4工区に分けた上で、工事が開始された。 寺田工区:小倉 - 木津川右岸 木津川工区:木津川 田辺工区:木津川左岸 - 片町線跨線橋 山稜工区:片町線跨線橋 - 西大寺 工事は順調に進み、木津川橋梁(全長 475.1m)は1928年(昭和3年)7月25日に竣工、小倉 - 西大寺間は同年9月には工事が完了した。
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