本作のドラえもん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 12:12 UTC 版)
「ドラえもん (1979年のテレビアニメ)」の記事における「本作のドラえもん」の解説
原作初期のドラえもんおよび、前作である第1作のドラえもんには現在に続く保護者的側面はほとんど無く、かつてのQ太郎のようにナンセンスなギャグ騒ぎを起こすトラブルメーカーとしての側面が強かった。 しかし、放送開始初期の帯枠時はアバウトな一面も見られたものの、今作においてドラえもんがトラブルメーカー的なキャラクターに描かれることはまず無かった。帯枠から金曜の枠に入った時点 では、すでにドラえもんはのび太を呼び捨てにすることはほとんどなくなっている。それ以降に原作初期の作品がアニメ化された場合も、原作のドラえもんの比較的過激なセリフは、ほかのキャラクターに差し替えられていたり、改訂されていたりする。 その中で大きかったのは、大山のぶ代による「ドラえもんは子守用ロボットであるから乱暴な言葉遣いなどはしない」という考えによって彼女なりに意識して演技を続けた結果であり、「ぼくドラえもんです」というセリフも元々「です」とは付いておらず彼女自身が付け足したものである。他にも「のび太を呼び捨てにしない」などの意向を持ってドラえもんを演じていた。原作もある程度は同一ではあるが、のび太がひみつ道具を携えて町へ行き騒動を起こすくだりは今作では少し濃めに強調されており、ドラえもんがのび太に同行することは稀である。その一連の経緯で本作での「ドラえもん」というキャラクターはのび太に対する保護者的側面が強く描かれるようになっていった。 映像的な面においては、本作のドラえもんの身長は設定上は原作と同じ129.3cmであるものの、実寸100cmで描かれている。理由は至って単純であり、ただその方がかわいらしく見えるため。これにより今作では放送開始時から、原作ではたいして大きくないドラえもんとのび太の身長差は格段に大きく描かれており、この点は第1作には見られなかった工夫である。また、この作画設定は第2作第2期にも受け継がれている。 口癖やキャラクターの呼称など、担当声優が独自につけた設定も多々存在している。これらはのちに原作へ逆輸入され、リニューアル後もほぼそのままの形で残った(ジャイアンが自己紹介時に発する「オッス!」やスネ夫の「ボクちゃん」、さらには音痴のジャイアンが実は「ラップが得意であること」など、リニューアル後に追加された設定も存在[要出典])。
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