木造太郎天及二童子立像
主名称: | 木造太郎天及二童子立像 |
指定番号: | 3256 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1970.05.25(昭和45.05.25) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 彫刻 |
ト書: | 中尊像内に大治五年三月十八日の造立銘及び不動尊十九観等の記がある |
員数: | 3躯 |
時代区分: | 平安 |
年代: | 1130 |
検索年代: | |
解説文: | 三像とも榧の一木造り、中尊の像内のほぼ全面に墨書があって、大治五年(一一三〇)に製作されたこと、本像の本地が不動明王であることなどがわかる。中尊は髪を美豆良【みずら】に結った童子形で、左手で三葉の小枝を、右手に杖をとってやや右を向いて立ち、左脇侍は鬼形で体に裳を着けるほか何もまとわず、身構えるようなポーズをとり、右脇侍は中尊とほとんど同じ童子形につくる。他に例を見ない異色の組み合わせの三尊であり、ことに両脇侍は衿羯羅【こんがら】・制多迦【せいたか】二童子にその像容をなぞらえて製作されたものとみられ興味深い。表現には一種のどかな地方風も感じられるが、いずれも簡潔でおだやかなまとまりがあり、いかにもこのころの造像が首肯され、国東【くにさき】半島における神仏習合の生んだ独特の彫像といえる。 |
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