木造吉祥天及二天像
主名称: | 木造吉祥天及二天像 |
指定番号: | 3372 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1983.06.06(昭和58.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 彫刻 |
ト書: | 吉祥天像の像内に寛喜三年十月、大仏子蓮慶の造像銘がある |
員数: | 3躯 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | 1231 |
検索年代: | |
解説文: | 等身大をこえる吉祥天坐像に持国・多聞の二天が従う三尊像である。各像とも構造の基本は共通し、桧を用い前後に矧合わせた二材で躯幹部を構成している。吉祥天像は太造りの上半身や左右に大きく翻転する両袖など力強さにあふれている。脇侍の二天像は動勢を控えた穏やかな姿態で、彩色や切金文様は精巧である。吉祥天像の像内胸部に十一行にわたる銘文が墨書され、当寺中興より三代目の住職を大勧進とし、三枝・橘一族という在庁官人が檀越となって、寛喜三年に大仏師蓮慶が造像したことがわかる。作者、製作年代と由緒の明らかな、現存する坐像形の吉祥天像としては最古の作例で、しかも持国・多聞天を脇侍とする珍しい組合せの遺品として貴重といえよう。 |
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