服装・道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:31 UTC 版)
かつて、素潜り漁の際には上半身が裸、下半身が水着で行っていた。一方、磯で海草を採取する際にはかすりはんてんなどを着て行っていた。 1956年(昭和31年)に小袖海岸に道路が通じて地区外の者も容易に地区内に入れるようになり、さらに1959年(昭和34年)11月のラジオドラマ「北限の海女」のヒットで観光客の注目を浴びるようになると、素潜り漁でもかすりはんてんなどを着たまま行う着衣水泳に変化した。 1961年(昭和36年)から日本での海人(海女)用ウェットスーツの普及が始まるが、夏でも海水温が18℃以下の当地でも第一次産業の素潜り漁ではウエットスーツ姿も見られるようになった。 観光(第三次産業)用の素潜り実演では、着衣水泳化した昭和30年代頃の海女姿にならった服装を用いている。すなわち、フゴミと呼ばれる袴(白の短パン)を履き、かすりはんてんを着て赤い帯で締め、白手袋(軍手)と白足袋を付けて、頭に手ぬぐいをした後に磯メガネ(松島メガネ)をしている。さらに、ウニの採捕道具のソエカギ(磯カギ)を持ち、採捕したウニを入れるヤツカリ(腰につける網の袋)を着けて素潜り実演を行う。保温と肌の保護のためにパンティストッキングを履く者もいる。
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