有名なセリフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:05 UTC 版)
「男はつらいよ」シリーズには、繰り返し使用されるセリフが多数ある。以下はその代表例である。 「それを言っちゃあおしめぇよ」 ケンカの際においちゃんが言う「出てってくれ」に対して寅次郎が返すセリフ。第1作で渥美清がとっさに放ってしまったアドリブだったが、セリフの持つ意味に感心した山田洋次がその後、脚本に多用するようになった。 「相変わらずバカか?」 柴又に帰ってきた寅次郎が、備後屋などの顔なじみと交わす挨拶。これも元々は渥美清のアドリブであった。 「労働者諸君!」 寅次郎が、とらやの裏にある朝日印刷の印刷工に向かってかける言葉。マドンナに寅次郎の想いが伝わったと思い込み、寅次郎の機嫌が良い時にかけられることが多い。 「おいちゃん、店じめぇにするか」 旅先で出会ったマドンナがとらやに訪れ、近所の者が見物したさに集まったときに、とらやを臨時休業にすることが多い。寅次郎が客に向かって、満面の笑みで「今日はもうおだんご売り切れなの」と言って、店を閉めるパターンもある。 「今夜はこのへんでお開きってぇことにするか」 とらやの茶の間で妄想などを含んだ語りが終わり、自分の部屋に上がる際に言い残す言葉。 「お前、さては(さしずめ)インテリだな?」 寅次郎が言い合いで負けた時や、自分が理解できないことを言われた時によく使用する。寅の知識や才覚が、半生の中で身についたことを証明する台詞とも考えられる。 「結構毛だらけ猫灰だらけ」 商売の啖呵から派生している、寅次郎の口癖。投げやりになったり、すねている際などに吐くこともある。その後に「お尻の周りは糞だらけ」と続く場合が多い。 「たいしたもんだよ蛙の小便 見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」 これも商売の啖呵から派生している、寅次郎の口癖。相手に感心したことを茶化して言うことが多い。「たいしたもんだよ」は「田へしたもんだよ」との掛詞になっている。 「四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、粋な姉ちゃん立ち小便」 「ヤケのヤンパチ日焼けのなすび、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯がたたないよときやがった」 「四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭い」 寅次郎が的屋商売でよく使う口上である。
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