暴露と影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 14:51 UTC 版)
「プロジェクト・アルファ」の記事における「暴露と影響」の解説
フィリップスは1981年8月の超心理学会の大会のワークショップにて、研究概要を発表することにした。研究者たちの公式見解によると、準備のためにフィリップスはランディにも手紙を書き、手品による金属曲げのビデオテープを要求し、ショーとエドワーズのビデオテープと一緒に上映することになった。研究者たちは、超心理学コミュニティからの批判的な意見を求めており、その後、寄せられた批判を反映した改訂版のアブストラクトを発表した。 マスコミでの発表の後、ランディは再びマックラボに手紙を書き、2人が研究者を騙すためにありきたりな手品を使っていた可能性は十分にあると述べた。また、2人が自分のまわし者であるという話をリークし始めた。この話は、翌月にマックラボで会議が開かれるほどに広く流布された。会議から戻ったフィリップスは、すぐに実験の手順を変更した。ショーとエドワーズは、もはや実験者をそう簡単に騙すことはできず、ほとんどの場合、全く騙せなくなっていることに気づいた。この間、マックラボは成功率について著しくトーンダウンした追加報告を発表し始めた。彼らの言葉を借りれば、「我々は、彼らがイカサマ師に違いないと結論付けたのではなく、大規模なテストの結果、彼らが我々に期待させたほどの超常能力を発揮していなかったということだけである」。 サイコップに所属する社会学者のマルチェロ・トルッツィによれば、精神科医の超常現象研究家のベルトルド・E・シュワルツは「プロジェクト・アルファの主な犠牲者」であるという。シュワルツはショーの超能力に関する論文を書いていたが、論文は出版から取り下げられた。シュワルツ博士が最初にショーと関わったのは、正統派の医学では治療法がない重病の娘を、ショーが超能力を使って助けられるかもしれないとシュワルツが期待したからだ」とトルッツィは付け加えている。ショーは、シュワルツ博士のこのような意図には気づかなかったと述べている。
※この「暴露と影響」の解説は、「プロジェクト・アルファ」の解説の一部です。
「暴露と影響」を含む「プロジェクト・アルファ」の記事については、「プロジェクト・アルファ」の概要を参照ください。
- 暴露と影響のページへのリンク