暫定制御車の電動車化・2扉化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/10 15:26 UTC 版)
「名鉄3500系電車 (初代)」の記事における「暫定制御車の電動車化・2扉化」の解説
太平洋戦争終戦後の1946年(昭和21年)12月に、暫定的に制御車として運用されていたモ3500形について電動車化改造が実施された。改造後はモ3503・モ3504の2両が1,500 V仕様の電動車として新たに東部線へ転属し、モ3501・モ3502・モ3505の3両のみが600 V仕様の電動車として西部線に残留した。 翌1947年(昭和22年)に、ク950形の電動車化改造が実施され、車番はそのままにモ950形951 - 953と記号のみが変更された。モ951・モ952については定格出力75 kW級の主電動機を搭載して同形式による2両編成を組成し、モ953のみ定格出力110 kW級の主電動機を搭載し、他形式の制御車と編成を組成して運用された。のちにモ951・モ952についても主電動機をモ953と統一、さらに1949年(昭和24年)にモ951 - モ953は旧番順にモ3508 - モ3510と記号番号を改め、モ3500形に編入された。 1951年(昭和26年)にはモ3500形全車を対象に2扉化改造が施工された。中央の客用扉を痕跡を残さず埋め込み撤去し、扉跡開口部の台枠を補強した上で2枚の側窓を新設して側面窓配置は d 2 D 10 D 2 d と変更された。しかし、扉間寸法の都合により既存の側窓と同一幅の窓を配置できず、新設された側窓は既存の側窓と比較して若干狭幅となっている点がモ3350形(初代)・モ3650形などとは異なる。また、2扉化改造に際しては全ての窓の上隅部が直角形状に改められたため、改造によって原形の優美な印象が失われたとも評された。
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